「チーズはどこへ消えた?」に学ぶ、留学の不安への対処法

「チーズはどこへ消えた?」に学ぶ、留学の不安への対処法

当ブログは、サポート無料の格安アメリカ語学留学エージェント「留こみ!」代表ぶっちが、留学、アメリカ、英語、人生論などについて綴ったブログです。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

あなたは留学という人生の大きな決断をどのように捉えているでしょうか?

楽しみ?期待でいっぱい?それとも不安で夜も眠れない?きっと期待と不安の両方が入り混じっているのではないでしょうか。

そこで今日は、不安を乗り越え、留学を大きな期待に変えていくために必要な考え方を、ベストセラーの寓話「Who Moved My Cheese?(チーズはどこへ消えた?)」から学びたいと思います。

「チーズはどこへ消えた?」には留学だけでなく、就職、転職、独立、結婚、出産など、人生の大きなイベントに対するすべての不安に役立つヒントがたくさん隠されているので、ぜひ参考にしてみて下さい!

「チーズはどこへ消えた?」とは

「チーズはどこへ消えた?」とは、1998年にアメリカで出版された、二匹のネズミと二人の小人の物語です。

簡略版あらすじ

二匹のネズミ(スニフとスカリー)と二人の小人(ヘムとホー)は毎朝チーズを探しに出かけます。そしてある日、とっても大きなチーズの山を発見しました。それからみんなで毎日楽しくチーズを食べる日々が始まりました。

しかしある日、チーズのある場所に行ってみると、チーズがすべて無くなっていました。

二匹のネズミはすぐさま次のチーズを探しに出かけました。一方、二人の小人はチーズがなくなったことに怒り、困惑し、来る日も来る日も同じ場所で嘆いていました。

二人ともお腹が減って弱ってきました。二人の小人の内ホーは、このままではいけないと思い、意を決して新たなチーズを探しに行くことにしました。でももう一人の小人のヘムは、新たなチーズ探しに出るのに大反対。もしチーズが見つからなかったらどうする?外はあぶないじゃないか!と言って聞きません。

仕方なく、ホーは一人で出かけました。最初は不安で押しつぶされそうになりましたが、また大きなチーズの山を発見し、楽しみながら食べる日をイメージして乗り越えました。

ある日小さなチーズを見つけたホーは、ヘムの元に戻り、チーズをあげようとしました。しかしヘムは、「俺は前のチーズが良かったんだ、あれじゃなきゃ嫌なんだ」と言って食べようとしません。ヘムはただひたすら、以前の楽しい状況に戻りたかったのです。

仕方なくまた一人で出かけたホーは、来る日も来る日も迷路を走り回り、ある日巨大なチーズの山を見つけました。感激したホーが辺りを見渡すと、先にこのチーズを見つけた二匹のネズミ、スニフとスカリーが大きく太っているのを発見しました。二匹は先にチーズを探しに出かけたので、早くチーズを見つけられたんですね。

「チーズはどこへ消えた?」はこんなお話です。とってもシンプルなお話ですね。

 

ぜひ本を読んでいただきたいと思いますが、簡単な動画がありますので、こちらを見てみて下さい。ちなみに、英語の原書もとても簡単な英語で書かれていますので、TOEIC500点位の中級以上の人はぜひ英語の原書にチャレンジしていただきたいと思います!

英語版のビデオ(映像で見れば、英語版でも分かりやすいので、ぜひチャレンジを!)

 

それでもやっぱり日本語がいいという方は、こちらをどうぞ。

 

「チーズはどこへ消えた?」から学ぶ、変化への対処法

このシンプルな話から、たくさんのことを学ぶことができます。特に人生の岐路となるような大きな決断をしたり、これまでと置かれる状況が変わった時にその知恵を活かすことができます。

この記事では、留学というビッグイベントを例に、不安をどう乗り越えていけば良いのかという考え方を一問一答形式で書いてみたいと思います。

不安1:留学しても英語が話せるようにならなかったらどうするの?

“…Or even if there is, what if you don’t find it?”
“I don’t know,” Haw said. He had asked himself those same questions too many times and felt the fears again that kept him where he was.
He asked himself, “Where am I more likely to find Cheese–here or in the Maze?”

「もしチーズがどこかにあるとしても、見つからなかったらどうするの?」
「分かんない。。。」ヘムと同じくホーもこの質問をずっと自分に問いかけ、見つからなかったことを考えると怖くなって、動けないのだった。
でも、こうも考えた。「チーズがある可能性が高いのはどこ?ここ?それともここの外?」

留学して英語が話せるようになる人もいれば、ならない人もいます。そこで、「もし留学しても英語が話せるようにならなかったらどうするの?」と考えてしまいます。

でも、考えるべきはこちらなのです。「英語が話せるようになる可能性の高いのはどっち?日本?それとも留学先?」

これは、英語だけでなく、「なりたい自分」というキーワードを当てはめてもいいと思います。「なりたい自分になれる可能性の高いのはどっち?」

不安2:一人で海外に行って生活するのはやっぱり怖い・・・

What Would You Do If You Weren’t Afraid?

もし怖くなかったら、どうする?

海外に留学するのが怖いと感じるのは、とても自然なことです。だって、自分がどんなところに行くのか分かりませんからね。

でも、たくさんの人が同じような不安を抱えながらも、留学しています。

「怖い」という感情に焦点を当てるのではなく、「もし怖くなかったら、ホントに留学してみたい?」と自分に問いかけてみましょう。

不安3:今さら留学するなんて、遅すぎるんじゃないの?

“Better late than never.”

やらないより、遅くてもやったほうがいい。

いつか留学したいなと思いながら、忙しい毎日に流されて、気がつけばこんな年になっていた。。。

そんな時、「今から留学なんて・・・」と考えてしまいがちです。

でも、あなたの人生は、今日この日から始まると考えてみて下さい。

そしたら、やらないよりも、今からでもやったほうが絶対いいですよね。

不安4:留学しても頑張れるか不安・・・

It was a challenge, but he had to admit that being back in the Maze, hunting for Cheese, wasn’t nearly as bad as he feared it might be.

走り回って新たなチーズを探すことは、やはりとても大変だった。でも、チーズ探しに出る前に恐れていたほどは大変ではないことも分かった。

「留学は大変だよ」という人の話を聞くと、「本当に私なんかにできるのだろうか・・・」と考えてしまいますよね。

でもみんな最初はそう思うもの。

人間には適応力があるので、実際に留学して走り出してしまえば、案外「思ってたよりは大丈夫かな」って思えるものですよ。

不安5:英語が話せなくて留学先で落ち込んでしまいそう・・・

Whenever he started to get discouraged, he reminded himself that what he was doing, as uncomfortable as it was at the moment, was in reality much better than staying in the Cheeseless situation. He was taking control, rather than simply letting things happen to him.

落ち込むたびに、チーズがなくなったチーズステーションに留まっているよりはマシだと自分に言い聞かせた。状況が変わるのを待っているだけでなく、自分の意志で行動してたからこそ、こう思うことができた。

留学先で、英語が上手く話せなかったり、物事がうまく進まなくて落ち込んだりすることはあると思います。でも、日本で「英語全然上手くならない・・・」と嘆いているだけよりは断然マシです。

嘆いていても英語は上手くならないけど、少なくとも挑戦している限り、上手くなる可能性がありますからね。

不安6:これまで英語を勉強してきたのに全然話せるようにならなかったから、留学してもダメなんじゃ・・・

Movement In A New Direction Helps You Find New Cheese.

違う方向に行ってみれば、きっと新しいチーズが見つかる

これまで日本で英語を勉強してきたのに英語が話せるようにならないという方は、これまでとはまったく違った方法を試してみる必要があります。もし留学という選択肢があるのであれば検討してみましょう。

とにかく一度、やり方を変えてみること。これまでと同じやり方では、同じ結果しか出ないのです。

不安7:留学して成長した自分の姿がイマイチ想像できない・・・

He was letting go and trusting what lay ahead for him, even though he did not know exactly what it was.

彼は自分の行く先に何があるのか明確には見えていなかったが、良い未来であることを信じ、過去を捨てて行動した。

留学するということは、現状を離れ、新しい世界に飛び込むことです。新しい世界に飛び込むのであれば、その先自分がどうなるのかはもちろん見えません。

しかし、見えないからと言って動かなければ、いつまで経っても現状から変わることはありません。小人のホーは外にチーズがあるかどうかも、あっても見つけることができるかも分かりませんでしたが、それでも見るけられることを信じて行動しました。

そんな行動があったからこそ、彼はまた新たなチーズを手に入れることができました。

不安8:留学しても英語が話せるようになれる気がしない・・・

Imagining Yourself Enjoying Your New Cheese Leads You To It.

新たなチーズを満喫しているところを想像すると、それが現実になる

小人のホーは、一人チーズを探しに出かけました。孤独な旅です。でも、お腹が空いていること、孤独な気持ち、チーズが見つかるか分からない不安に焦点を当てるのではなく、新たなチーズを楽しんでいるところを想像しました。

それが彼のモチベーションとなり、彼の行動を「楽しいこと」に変え、最終的にはチーズの発見へと繋がりました。

まずは、英語がペラペラの自分、外国人の友達がいる自分、世界で活躍する自分を想像してみましょう。その時どんな気持ちになるか、想像の世界で感じてみましょう。

それをモチベーションに行動した時、あなたは想像の世界を現実のものとすることができるのです。

不安9:留学したら日本の家族や友達と離ればなれになってしまって寂しい

Haw kept thinking about what he could gain instead of what he was losing. He wondered why he had always thought that a change would lead to something worse. Now he realized that change could lead to something better.

小人のホーは新たなチーズを探す最中、失うものよりも新たに得られることに焦点を当てた。これまで自分が、なぜ「変化=悪くなること」と捉えていたのか、ホーは不思議に思った。「変化=良くなること」にもなり得ることを、ホーはすでに知っていた。

日本にいる大切な人たちと、留学中離ればなれになってしまうことの寂しさはあります。しかしそれは一時的なものです。あなたの大切な家族や友達は、あなたが成長して帰ってくるのを楽しみに待っているでしょう。

そして、あなたは留学先で新たな友達に出会い、ホストファミリーと家族のような関係を築くでしょう。

留学という大きな変化を経験する時は、何か失うかも知れないと恐れるのではなく、どんな良いことがあるのだろうと、良い方に焦点を当ててみて欲しいと思います。

不安10:いつか留学はしたいけど、今すべきなのかは分からない

He realized that if he had moved sooner, he would very likely have found a good deal of New Cheese here.

もっと早く行動していたら、たくさんチーズを得ることができたのに。

小人のホーは、走り回ってようやく見つけたチーズステーションにチーズがなく、空っぽになっているのにがっかりしました。動き出すまでが遅すぎたのです。もっと早く動き出していれば、ここにあったはずのチーズも食べれたはずです。

いつか留学したいと思いながら行動しないのは、大きな機会損失です。人が後悔するのは、やったことよりもやらなかったこと。今行動しなければ、もう二度と留学の機会はやってこないかも知れません。

やりたいと思った時、やるべきと思った時は、即座に行動に移しましょう。

「チーズはどこへ消えた?」から学べること

「チーズはどこへ消えた?」のストーリーから学べることをもう一度まとめてみましょう。

  • やってみてダメだったらどうするかではなく、欲しい結果が得られそうな方向に行ってみること。
  • 変化を恐れていても仕方がない。「不安がなかったらやってみたいこと」をやってみること。
  • 行動を始めるのに遅すぎることはない。やらないよりは良い。
  • 恐れていたことも、実際にやってみればそんなに怖くは感じない。
  • くよくよ考えている時よりも、行動している時のが気分が良い。
  • 現状が不満なら、これまでとは違う行動をしてみること。
  • 良い未来を信じて、行動すること。
  • 「こうなりたい」という姿を、明確に頭の中で描くこと。
  • 「失うかも知れないこと」よりも、「得られるかも知れないこと」に焦点を当てること。
  • 今行動すれば得られることも、待っていたら得られない可能性があること。

頭の片隅に常に入れておきたい教訓がたくさんありますね。

まとめ

「チーズはどこへ消えた?」のメッセージを、留学が不安な方へ贈りたいと思いこの記事を書きました。

でも、このメッセージは留学だけでなく、人生のあらゆるステージでヒントを与えてくれます。

ぜひあなたも「チーズはどこへ消えた?」を参考に、より良い未来に向かって行動していただきたいと思います。

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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