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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
マライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」、ワムの「ラストクリスマス」に続き、クリスマスの定番ソングをもう一つお届けしたいと思います。
曲はBing Crosby(ビング・クロスビー)のWhite Christmas(ホワイトクリスマス)。曲名とアーティスト名を言われただけではパッと曲が思い浮かばない方も、実際に曲を聞けば必ず知っていると思います。
英語もとっても簡単ですので、ぜひこの冬、この名曲を覚えましょう!
Contents
ではまず、曲を聞いてみましょう。歌詞も表示されるので、見ながら聞いてみて下さい。
とてもいい曲ですよね。
では次に、歌詞の内容を把握しましょう。
I’m dreaming of a white Christmas just like the ones I used to know
昔体験したような ホワイトクリスマスを 夢見ている
Where the treetops glisten and children listen to hear sleigh bells in the snow
梢が輝き 子供たちが雪の中のそりの鐘の音に耳を澄ますのさ
I’m dreaming of a white Christmas
ホワイト・クリスマスを夢見てる
With every Christmas card I write
クリスマス・カードすべてに書くさ
May your days be merry and bright
楽しくてきらめくような日々があなたに訪れますように
And may all your Christmases be white
そしてホワイト・クリスマスになりますようにってね
この曲の歌詞はとってもシンプルな英語で書かれています。いくつかの単語と文法さえ押さえれば、すぐに理解できると思います!
1.
I’m dreaming of a white Christmas (just like the ones I used to know)
昔体験したような ホワイトクリスマスを 夢見ている
(カッコ)の中は、私が昔から知っているような、とwhite Christmasを説明しています。onesのoneはクリスマスを「あの」というような感じで説明していて、その複数形でonesとなります。
つまり、去年のとか一昨年のとか、特定の年のクリスマスのことを言っているのではなく、昔何度も経験したホワイトクリスマス、ということですね。
I’m dreaming ofは~~を夢見てるという表現ですので、覚えてしまいましょう。~~には好きな言葉を入れましょう。youを入れたら、「あなたを夢見てる」になりますね。
2.
Where the treetops glisten and children listen to hear sleigh bells in the snow
梢が輝き 子供たちが雪の中のそりの鐘の音に耳を澄ますのさ
treetopはtree(木)のtop(先端)ですから梢ですね。glistenはきらきら輝くという意味です。ここでは、glistenとその次のlistenで韻を踏んでいます。英語の曲はこのようなrhyme(ライム、韻)が非常に多いのも特徴です。
また、sleighはそりです。
3.
May your days be merry and bright
楽しくてきらめくような日々があなたに訪れますように
May your days be…という表現はMay+主語+動詞で~~あれ、というような願いを表す表現になります。Weblio辞典から説明を引用したいと思います。
[祈願・願望・のろいを表わして] 願わくは…ならんことを,…させたまえ 《★【用法】 may は常に主語の前に置く》.
用例 May you succeed! ご成功を祈る 《★【用法】 形式ばった表現で, 普通は I hopeyou will succeed. のように言う》.
この場合は、May+you(主語)+succeed(動詞)で、あなたに成功あれ!というような意味ですね。
4.
And may all your Christmases be white
そしてホワイト・クリスマスが訪れますようにってね
これも3.と同じ構文です。May+all your Christmases(主語)+be(動詞)ですね。Christmasesと複数形になっていますので、今後ずっと、毎年クリスマスはホワイトクリスマスになりますように、という意味ですね。
この曲はクリスマスの曲ですから、キリスト教徒が書いた曲かと思いきや、作者のアーヴィング・バーリンはロシアからアメリカに幼くして移住したユダヤ人です。
ですから、クリスマスソングと言ってもあまり宗教色はなく、彼はどちらかというとクリスマスをアメリカンカルチャーのように捉えていたのではないでしょうか。
アーヴィング・バーリンはニューヨーク育ちですので、幼き日にはニューヨークの雪の降るクリスマスを過ごしたのでしょう。
彼がこの曲をどこで書いたかには諸説あるようですが、一説にはロサンゼルス・ビバリーヒルズの自宅で書いたという説があります。ロサンゼルスは雪は降りませんので、雪の降るクリスマスを懐かしんだのかもしれませんね。
アメリカには雪の降るエリアもあれば降らないエリアもあります。どちらかというと降らないエリアの方が多いでしょう。実際、この曲がヒットするまでは、クリスマス=雪の降るホワイトクリスマスというイメージはアメリカにはなかったそうです。
もう一つ、彼がホワイトクリスマスを望む背景には、彼にとって悲しい出来事があります。アーヴィング・バーリンがこの曲を書く何年か前、生まれて3週間の彼の息子がクリスマスイブの日に亡くなってしまったのです。それから毎年、彼はクリスマスにはお墓参りをしていたそうです。
そんなこともあり、彼にとってしんしんと降る雪は、亡くなった息子への切ない感情を引き起こすものなのかも知れません。また、子供に楽しいクリスマスを教えてあげたかったという気持ちもあるのかも知れません。
そんな背景のあるこの曲ですが、作者だけでなくアメリカ人にとってもこの曲は思い入れのある曲です。ビング・クロスビーがこの曲を歌ったのは1942年。第二次世界大戦の真っただ中です。
世界各地に戦いに出ている兵士は、クリスマスになるとこの曲を聞きたがったそうです。故郷を想う兵士や、兵士の帰還を待ちわびる家族にとって、楽しいクリスマスをまた一緒に過ごしたいという願いがこの曲には込められているのです。
参考:
http://www.npr.org/2000/12/25/1116021/white-christmas
http://www.wsj.com/articles/SB10001424052748703499404574561734246276554
単純に「いい曲だから、英語の勉強にもなるし皆さんにシェアしよう」と思ってこの曲を選びました。しかし、知れば知るほどこの曲には深い背景があるようで、私もとても驚きました。
歌詞を知り、その曲が書かれた背景を知ることで、より深く音楽を楽しむことができますね。
この記事を通して、あなたがこの素晴らしい曲をより深く楽しみ、素敵なクリスマスを過ごしていただければ嬉しく思います。
他の曲も学びたい方は、ぜひこちらもどうぞ!
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