アメリカ語学留学はフィリピンより授業が少なく英語が伸びない?

アメリカ語学留学はフィリピンより授業が少なく英語が伸びない?

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

フィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンを含め1日8時間くらい授業をするのに対し、アメリカの語学学校は授業時間数が少なく、英語の上達が遅いのではないか?との質問を受けました。

これについて私の回答を書きたいと思います。

アメリカの語学学校の授業時間は?

語学学校の時間割は学校によって異なりますが、一般的なスケジュールをお伝えします。

まずは学生ビザを取得せずESTAで留学する場合ですが、この場合90日以内で週18時間未満の受講が認められています。具体的には、月曜~金曜日に1日3時間ずつ、又は月曜~木曜日に1日4時間ずつという学校が多いようです。

続いては学生ビザを取得して留学する場合。この場合は、週18時間以上の受講が可能となります。1レッスン50分×週25レッスンくらいが一番ベーシックなコースとなります。もっと授業を受けたい方は、1レッスン50分×週30レッスンくらいの受講も可能です。中にはこれよりもたくさん授業を受けることのできる学校もありますが、大体このパターンですね。ちなみにこれはStafford Houseサンフランシスコ校という人気の語学学校の時間割例です。

学校によっては午前中心のコースと午後中心のコースを選べる場合もありますが、多くの学校は午前がメインとなっており、繁忙期などは午後のコースも開講するという学校が多いです。

一方、月水金は午前、火木は午後というように、午前と午後がジグザグになっている時間割の学校もあります。ECという学校が代表的ですね。ECロサンゼルス校の時間割例は以下の通りです。

ジグザグの時間割のメリットは、午前クラスを希望していたのに午後クラスになってしまったというようなことがなく、皆平等に午前の日も午後の日もあるということですね。

時間割はこのように違いがありますが、授業時間そのものはどの学校も大抵同じで、学生ビザなしでESTAの場合は週15~16時間(1日3~4時間)、学生ビザありの場合は週18~25時間(1日3.5~5時間)くらいですね。

一方フィリピンの学校では、1レッスン50分×8レッスン×週5日=週40レッスン(33.5時間)、またはそれ以上になるようです。ただし、自習の時間なども含められているようですので、実際にはもう少し少ないかも知れません。

それでも、授業時間を比べればフィリピンの方が長いようです。

本当にフィリピンに留学したいのか

ということで、授業時間が長くて費用が安いのがフィリピン留学の特徴のようです。このメリットは大きいですね。ですから、フィリピンに留学したいならすればよいと思います。(まったく否定しません!)

でも、「アメリカ留学は費用が高いからフィリピンに行くのはどうなのか?」でも書いた通り、費用の安いフィリピンやフィジーに留学し、その後「やっぱりアメリカに行きたい・・・最初からアメリカに行っておけばもっと長期間アメリカに行けたのに・・・」という声はよく聞きます。

また、「フィリピンで二回もスリに遭った」とか「フィジーのホームステイ先の人が英語ネイティブじゃなかった」なんてことも聞きます。

「それもいい経験」と捉えられるならそれで良いですし、「それは嫌だ」と思うなら最初から好きな国に行くことが良いと思います。

日本でやれる英語の勉強はしておこう

フィリピンに最初に行って、ある程度の英語レベルになってからアメリカに留学するという方もいます。

もし本当にそれがしたいことであれば、良いと思います。でも、「本当はフィリピンには行きたくないんだけど・・・」と考えているのなら、安易に「安いから最初はフィリピンで」と考えるのはやめましょう。行きたくもない旅行先に渋々旅行するようなもので、あまり良い経験にはならないでしょう。

それでももし「英語が初心者の段階でアメリカ留学するのはもったいない」と思うのであれば、日本でオンライン英会話などをしてみてから考えてもいいかも知れませんね。

オンライン英会話ならとにかく安いですし、フィリピン人の先生もアメリカ人の先生もいます。

まだアメリカ留学出発までに時間があるのであれば、オンライン英会話で少しずつ英語力を高めながら、お金を貯めるのも良いですね。

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アメリカ留学は授業時間が短くて英語が伸びない?

最初の論点に戻ると、「フィリピン留学はマンツーマンレッスンも含めて毎日8時間くらい勉強するけれど、アメリカ留学はグループレッスンで授業時間も短いからフィリピン留学より英語が伸びないのではないか」ということですね。

これは本当でしょうか?

結論から言うと、アメリカ留学でも英語力はちゃんと伸びます。授業時間数はフィリピン留学より少ないですが、それでもしっかりと伸びます。それは以下の理由です。

理由① 学校で習う情報量は膨大

例えば1日4時間のレッスンを週5日受けたとしましょう。4時間集中して英語を学ぶのです。これは日本ではほとんどしたことが無い学習量でしょう。

この時間、先生の話をしっかり聞いていないと授業についていけなくなってしまいますから、「何となく時間が過ぎた」ということはありません。ずっと耳を凝らして英語を聞き取り、発言の内容を英語で考え続けます。これはすごい学習量です。(フィリピンよりも少ないけれど、それでもすごい量です。)

それから新しく学ぶ文法など、脳はそこまで新しい情報を処理しきれません。1日8時間新しいことを学んでも、復習する時間を設けなければすぐに忘れてしまいます。

日本人はこれまでの学校教育から、先生から習うこと(インプット)を大切にして来たかも知れません。ギターを習い始めた人が、先生のレッスンを毎日8時間受けていれば、ある程度は上達するでしょう。

でもどちらかというと、習ったことを消化し、繰り返し繰り返し練習することの方が大切です。だからギター教室とかピアノ教室とかは、週1~2回くらいのレッスンが多いですね。

英語も同じで、習ったことを繰り返し繰り返し練習することが大切です。音読をしてもいいと思いますし、同じ英語ドラマを何回も見たり、外国人の友達と英会話をすることも良いでしょう。

習うことにフォーカスし過ぎないでください。習うことも大切ですが、その後の練習が非常に重要です。

アメリカ留学がフィリピン留学と違う点としては、環境が100%英語環境という点です。(フィリピンではフィリピン語/タガログ語などが話されています。)アメリカ人はもちろん英語を話しますし、移民や留学生も異郷の人と話をする時は必ず英語です。

ですから、練習や実践の場には事欠きません。クラスの外での英語環境がまったく違うのです。24時間、寝てる間以外はずっと英語を使い、「通じた!分かった!話せなかった。。。分からなかった。。。」という経験をし続けることができるのです。

こうしたアウトプットの時間が英語学習には非常に重要です。それをクラスの外の、ネイティブ環境の中でできるということのメリットはやはり大きいですね。

理由② グループレッスンだから

フィリピンではグループレッスンもあるようですが、どちらかというとマンツーマンの方が主流の様です。

マンツーマンはマンツーマンの良さがありますが、グループレッスンにもグループレッスンならではの良さがあります。それは、人の間違いから学ぶことができるということです。

例えば、他の生徒が間違った発言をしたとすると、それは「こんな時にはこんな間違いをしやすいから注意すべき」という非常にタメになる情報になります。自分では分かっていると思っていたことに、他人の間違いで気づかされるということはよくありますね。

それからもう一つは、他の生徒が使う言い回しを学ぶことができるということです。私が語学留学中によく感じていたのは、自分と同じくらいのレベルの英語力の人が自分の知らない単語や表現をクラス内で使った時、「何それ、知りたい、悔しい」と思ったことですね。

そこで調べてメモしておくと、エピソードや感情が結びついた知識となりますから、記憶に残りやすかった印象があります。

エピソード記憶と意味記憶とは?記憶力を上げる3つの方法

理由③ 授業時間が適切だから

私はフィリピン留学をしたことがないため分かりませんが、1日8時間もレッスンを受けるとダレてしまうか頭がパンクしてしまうのではないかと思います(笑)。

せっかく8時間も時間を費やしているのに集中力が下がり、「早くご飯の時間にならないかなー」なんて思ってしまうようではあまり意味がありません。

それよりも、1日4~5時間しっかり授業を受けて、残りは外国人の友達と英会話を楽しんだり、現地のテレビを字幕付きで観たり、ホストファミリーと話したり、英語の日記をつけるなどバリエーションをつけながら勉強した方が楽しみながら勉強できる分身につくのではないかと思います。

それから、それでも授業時間が足りないと思えば、アメリカからでもオンライン英会話の授業を追加しても良いですしね。他にもランゲージエクスチェンジなどに参加しても良いと思いますし、ほとんどの学校でマンツーマンレッスンを追加することも可能です。

実際にアメリカ留学した人の英語力は伸びているのか?

では、アメリカ留学をした人の英語力は伸びているのでしょうか?

私の経験からすると、答えは「YES!」です。留学しなかったら私は今でも英語は話せなかったでしょう。私はアメリカの大学に行きましたが、それも語学学校で「英語が話せるって楽しい!」と感じることが出来たからですね。

でも一方で、英語が伸びない人がいるのも事実です。詳細はこちらを読んでみてください。

あなたはどっち?留学で英語が話せるようになる人ならない人

でもこれは別にアメリカ留学に限った話ではありません。フィリピン留学した人が全員英語が話せるようになるなら、日本の英会話教室はどんどん倒産してしまうでしょう。

アメリカでもフィリピンでも、イギリスでもカナダでもオーストラリアでもニュージーランドでもどこでも、頑張れる人は結果を残すし、頑張れない人は結果が出ないという、当たり前の話ですね。

留学先を選ぶのはあなた

ということで、どこの国に行ったら英語が伸びるということはなく、最終的にはあなたのやる気と行動次第だと思います。アメリカの語学学校の授業時間数がフィリピンのそれよりも少なくても、伸びる人は伸びますし、伸びない人は伸びないです。

だから、授業時間数だけで留学先を決めるのではなく、行きたい国、留学中にやりたいこと、予算、治安などを総合して考えてみましょう。

もしあなたが「本当に私にとってアメリカが良いのか分からない」ということであれば、お問い合わせフォームからお気軽にご相談下さいね。

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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