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みなさんこんにちは。アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
みなさんがアメリカに行かれる際、やはり物価は気になりますよね。
1週間の旅行でも気になると思いますし、留学や駐在といった長期滞在であればさらに重要な要素です。留学のように場所を自由に選べる場合は、物価によって行先を決めるなんてこともあるでしょう。
それほど重要な物価ですが、どの都市の物価がどれくらいということはあまり知られていないと思いますので、この記事ではアメリカの都市別の物価についてお伝えしたいと思います。
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アメリカの物価は日本と比べて高いのでしょうか?安いのでしょうか?
アメリカに毎年数回行く私の感覚としては、日米でそんなに大きな違いはないという感じです。
ただし、モノにもよります。スーパーでは日本より総じて安く感じますし、レストランではチップを払うことを考えると高く感じます。ガソリンは日本より安いですが、ホテルは高く感じます。
これらは私個人の感覚ですし、何にお金を使うかにもよってきますので、データで検証してみましょう。
では、2015年のアメリカの都市別物価指数を見ていきましょう。このデータは北米のデータですので、アメリカの他にカナダとバミューダ諸島も入っています。http://www.numbeo.com/cost-of-living/region_rankings.jsp?title=2015®ion=021
まず最初に地図で見てみましょう。都市ごとに色分けされています。赤が物価の高い街、緑が物価の安い街です。ニューヨークを基準としていますので、ニューヨークは黄色、その他の都市はニューヨークと比較して高いか安いかという図になっています。
物価の高いニューヨークと比較すると、やはり大方の都市は緑色、つまり安くなっていますね。一つだけ、アメリカの右側に赤い印がありますが、ここがバミューダ諸島です。ニューヨークよりも物価が高いんですね。
ニューヨーク以外すべて緑では比較できませんので、数字で見ていきましょう。この表は、北米の主要都市の物価を指数で表したものです。
ニューヨークを基準にしていますので、ニューヨークの数値はすべて100で、その他都市の数値はニューヨークと比較した際のものです。例えば120という数字があれば、ニューヨークより20%高いということになります。
物価が一番気になるのは短期の旅行者よりも長期滞在する方だと思いますので、この表では物価指数+家賃の合計指数で順位を並べてみました。また、赤線の引いてある街は、日本人が留学や駐在などで行くことの多い街です。
それでは早速見てみましょう。
左から順に都市名と州、物価指数、家賃指数、今回検証する物価+家賃指数、食品物価指数、レストラン物価指数、購買力指数です。
では赤枠で囲った物価+家賃指数を見ていきましょう。先ほど出てきた、バミューダ諸島のハミルトンという街がぶっちぎりの1位です。142.28ということはニューヨークより1.4倍物価が高いということですね。かなり高そうです。
今回はアメリカの物価を見ていきますので、赤線を引いた都市を中心に見ていきましょう。
アメリカの1位はやはりニューヨークです。これはある程度想定内でしょう。あのマンハッタンの高層ビル群を見たら、土地代がまず高そうですよね。その証拠に、家賃指数でニューヨークより高いアメリカの街は一つもないようです。
2位はサンフランシスコ。サンフランシスコはイメージするよりずっと小さな街で、人口は80万人程度です。東京都世田谷区、大阪府堺市、新潟県新潟市、静岡県浜松市が人口80万人台ですので、そんなもんかぁ、と思われると思います。
しかし、東京の周辺の千葉、埼玉、神奈川を入れたエリアを首都圏と呼ぶように、サンフランシスコを中心としたエリア一体はベイエリアと呼ばれ、その人口は750万人ほどにのぼります。
ということで、小さな街の中心部に周辺から人が集まってきますので、土地代が高くなってしまうのです。家賃指数は96.07と、ニューヨークと大差ない理由もお分かりいただけると思います。
そして3位はハワイのホノルル。ホノルルの物価については「東京より高いってホント!?楽園ハワイの、気になる物価」に詳しく書きましたのでぜひご覧いただければと思いますが、小さな島に物資をすべて運んでくる必要があることや、各種サービスの競争があまり激しくないことなどが物価を押し上げているようです。
その他4位以降は興味のある街をご覧いただければと思いますが、私がこの表を見て気づいた点は次の通りです。
データを見ると色々学ぶことがありますね。
このデータを見て、「ニューヨークとサンフランシスコは高いんだ、じゃあ留学は無理だな」と思うのは少しお待ちください。このデータに出てこないコストというものがあるからです。
それは何かというと、交通費です。
ニューヨークとサンフランシスコは地下鉄やバスといった公共交通機関が発達しており、車なしで過ごす人も多いです。ワシントンDC、ボストン、シカゴ、シアトルなどもそうです。
一方、その他のアメリカの都市では車を購入される方が多いです。バスを中心に移動する方もたくさんいますが、1年以上滞在する場合は車が欲しくなる場合が多いようです。
すると、先ほどのデータに車の購入費・維持費を考える必要が出てきます。車の必要があまりないニューヨークやサンフランシスコの生活費は、相対的に安くなるわけです。
ということで、上記のデータはあくまで参考に、その上で自分は車が欲しいのかどうかということを含めて滞在先の都市を選んでいただきたいと思います。行先の都市で車が必要かどうかは、「車なしでも快適に過ごせる、アメリカの人気都市10選」を参考にしていただければと思います。
私たち日本人がアメリカの物価について考える時、「日本より高いのか安いのか」というところが分からないと先ほどのデータを見ても想像がつきませんよね。
というわけで、先ほどと同じサイトから、日本の物価データを見てみます。
それではこの、東アジアのランキングを見てみましょう。東京は香港に次いで2位、大阪は5位です。
注目すべきは赤枠で囲った物価+家賃指数です。こちらも先ほどと同じく、ニューヨークを100とした指数ですので、東京が63.31、大阪が52.27ということは、日本の物価はニューヨークよりかなり安いということが分かります。
特に、家賃指数がかなりニューヨークより安いようです。これはなかなか一概には言えませんが、例えばニューヨークは高級マンションであっても賃貸する人が多いことや、日本のように狭くて安い部屋がアメリカにはあまりないことなどが理由として挙げられると思います。
その辺りの色々な事情の違いもありますが、東京の63.31と大阪の52.27という数字を単純に先ほどのアメリカの表に当てはめてみると、こんな感じになります。
これで大分分かりやすくなったと思います。東京や大阪と比べて、アメリカの方が物価が高い街が多いことが分かりますね。
しかし、「じゃぁこのデータは$1いくらで計算したの?」という点が分かりませんよね。そうなんです、こんなデータは為替レートによっていくらでも変わってしまうのです。
例えば$1=80円だったら$1のコーラは80円ですし、$1=120円だったら$1のコーラは120円です。ここ数年でこれくらい大きな為替変動がありましたから、同じコーラでも、日本人がアメリカで買う時の値段は1.5倍になってしまっています。
というわけで、今後為替相場がどう動くか分かりませんので、先ほどのデータを見て「アメリカのほとんどの都市は日本よりも物価が高い!」と単純にいうことができない点を、ご理解いただければと思います。
日米の物価比較は為替レートによって大きく左右されるため、単純にどっちが高い、安いということはできません。しかし、これからアメリカに行く方は、アメリカのどの都市が高いか、安いかということはお分かりいただけたと思います。
アメリカに行かれる方の中でも、特に留学は費用が掛かります。留学の方は行先の都市を自分で選ぶことができますので、この記事を参考に行先の都市を選んでいただければと思います。
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