自分探しの留学~帰国後どうしたいのか分からない人は留学すべきか?

自分探しの留学~帰国後どうしたいのか分からない人は留学すべきか?

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

あなたは、「留学したい!」と思いつつも、「でも帰国後どうしたいのかよく分かってない。。。」「『帰国後のプランは?』と言われても・・・」なんて思っていませんか?

これは案外よくある悩みだと思います。

今日はそんな悩みを抱える高校生の方からご相談を頂きましたので、ぶっちなりの回答をさせていただきたいと思います。もちろん高校生だけでなく、大学生や社会人の方で同様のお悩みをお持ちの方に対してもお役に立てると思います!

将来やりたいことが分からない

ではまずいただいたご相談を紹介させていただきますね。(個人情報保護のため、詳細は省略しております。)

私は現在高校2年生です。
中学卒業時から留学したいという思いが強くなっていました。
留学したいという理由は、自分の知らない土地で異文化に触れ、日本では味わえないような体験をしたいからです。

しかし、今の私は卒業後の進路を全く考えておらず、将来就きたい職業もなければしたいこともなく、好きなこともないです。ただ留学したいという一心だけで、帰国後の人生にどう繋げていくかというのが最大の悩みです。

それではぶっちなりの回答をしたいと思います。

「とにかく留学したい」という衝動だけで留学して良いのか?

まずこの方は、自分の世界を広げてみたいから留学したいということですね。

この理由は非常に良いと思います。これだけで留学する価値はあると思います。

実際、海外のことはどれだけ本で読んでも、インターネットで調べても、Youtubeで動画を見ても分からないと思います。実際に行ってみて、現地の人と話してみて、自分の肌で感じない限り分からないと思います。

もしくは、分かった「つもり」になるだけですね。

留学する意味を見出せないあなたに伝えたい3つのこと」では熊の例を出しましたが、熊をyoutubeで見るのと一人で山歩きをしている時に偶然出くわすのではまったく違うのです。

「とりあえず新しい経験をしたい!」というのは、人間の純粋な成長欲求だと思います。高校生が「もう新しいことはいいや」と思っていたら、そっちのがかなり危ないですね(笑)。

それに、大人になっても、もっと言えばご高齢になられてからも英語を学んだり何かのスクールに行って新しいことを学んでいる人って、素敵じゃないですか?今よりもっと良くなりたい、より良い自分になりたいと思っているわけですから、当然ですよね。

そんな「新しい経験の舞台」として、海外留学というのはとても良いと思います。

やりたいことが分からない理由

やりたいことが分からない気持ち、よく分かります。逆に、「将来は〇〇になる!」って早い段階から決めている人って少ないですし、そういうものを見つけられた人は羨ましくさえ思えますよね。

でも正直、普通に毎日過ごしていたらやりたいことが分からないのは当然だと思います。

だって、「普通に毎日過ごす=新たな刺激や感激はない=こうなりたいという衝動が起きない=やりたいことが分からない」ですからね。

だから、やりたいことを見つけるには新たなことをやってみる必要があります。その新たなことはなんでも良いと思います。仕事や将来に直結しなさそうなことでも、全然いいと思います。

新たなことをしてみると、やりたいことに繋がる可能性が広がる

例えばあなたが普段テレビで野球を見ていて、ふと野球場で実際に野球を見てみたくなったとします。

この時点では「将来に繋がれば」なんていう期待はないと思います。ただただ野球を生で見たくなったから球場に行くと。それだけですね。

でも実際に行ってみると色々感じることがあると思います。感じる可能性のあることをざーっと書いてみましょう。

  • うわっ、テレビで見るより楽しい!
  • 応援がすごい
  • 色んなビール売ってるんだな
  • ダンサーの人達かっこいい
  • ウグイス嬢の声の雰囲気が東京ドームと違う
  • バックネット裏にスピードガンとノートパソコンを持って分析している人がいる
  • 球団マスコットのバク転がすごい
  • グランド整備の人、猛ダッシュだな
  • すごい数のグッズ売ってるなぁ
  • あのチームのユニフォームがかっこよくないなぁ
  • 今日は思ったより人が少ないなぁ
  • 入場の時にキャンペーングッズもらえた
  • すごいいい試合だったのに、ニュース番組では一瞬しか取り上げられてなかった

他にももっともっと色々あるでしょうが、この位にしておきましょう。

で、これを感じたから何なの?という感じですよね。でも、こういった経験が、「もっとこうしたらいいのに」とか、「私もやってみたい」という気持ちに繋がるかも知れません。

上に書いたものがどんなふうに繋がる可能性があるか、考えてみましょう。

  • テレビはなんでこの球場の雰囲気をもっとうまく伝えられないんだろう?→私が映像ディレクターだったら・・・
  • このチームの応援歌は誰が考えているんだろう?→こういうのを専門に作る作曲家っているのかな?→私もやれるかな?
  • どうしてアサヒビールは500円なのにエビスビールは700円なのかな?→販売戦略は?→私が店長ならどう売るかな?
  • ダンサーの人達は有名じゃないけどすごいな→有名じゃないダンサーがなんでここでダンスできるんだろう?→ダンサーの事務所の人達が球団にアピールしてるのかな?→そういう仕事も面白いかも?
  • ウグイス嬢ってそもそもどうやってなれるんだろう?
  • 分析している人は、メジャーのスカウトかな?それとも球団のスコアラーかな?→他にも野球に携われる仕事はあるかな?
  • 球団マスコットは誰が考えたんだろう?私は絵を描くのが得意だけど、自分でああいうのを作れるかな?
  • グランド整備の人なら選手と話せたりするかな?そんな仕事だったら楽しそうだな
  • 球団グッズの数々は誰が考案しているのかな?そもそも球団職員とかになれたら毎日野球のこと考えて楽しそうだな
  • ユニフォームのデザインは誰がしているんだろう?スポーツメーカーで働いたら私もユニフォーム作りとかやらせてもらえるかな?
  • このチームはいつもお客さんが少ないけど、どうしたら増えるかな?このチームのスタッフになる面接があったら、「私だったらこうします」なんて言ってみたいな
  • 入場の時に配られたキャンペーングッズ、どんな会社が作ってるんだろう?マスコット人形を作る会社とかで働けたら面白そう
  • ニュース番組のスポーツコーナーの構成とかってどんな風に決まってるんだろう?私だったら今日の試合をもっとドラマチックに伝えるのに

などなどですね。

ただ単純に「野球が好き」という人が実際に球場に足を運んでみると、これだけのチャンスに気づく可能性があるわけです。

こんなことを、野球だけじゃなくて色んなところでやっていると、「こんなことがやりたい」ということに出会える可能性がグンっと上がると思います。

留学はやりたいことに出会えるチャンス

新しいことにチャレンジするという意味では、留学は最適です。言葉も環境も文化も人も全部違う。だから、あなたが「当たり前」と思っていたことが全部「当たり前じゃない」になるわけです。

例えば高校生の方が「親が大学に行けって言うからとりあえず大学に行って、普通に就職するんだろうな」と思っていたとします。それを「普通」と思っている方が日本には多いですからね。

でも留学先ではそれは全然「普通」ではないわけです。留学先で出会う人はミュージシャン志望の人、俳優志望の人、アメリカで起業したい人、英語の先生になりたい人、国連で働きたい人、博士になる勉強をしている人、国際弁護士になりたい人、色んな国を旅するように暮らす人、アメリカに移住した人、リタイア後の人などなど、様々です。

また他にも、石油王の息子のサウジアラビア人、夏休みが異様に長いフランス人ビジネスマン、とにかく財閥企業に入りたい韓国人、アメリカで一旗揚げたい中国人、超一流企業から派遣されてきた日本人サラリーマンなどなど、色んな人がいるでしょう。

「日本では大学3年の後半からは毎日黒いスーツ着て就活するのが普通だよ」なんて言ったら「何それ気持ち悪っ、なんで黒じゃないとダメなの?」「なんで同じ時期に一斉に就活して一斉に入社するの?」「日本人は軍隊には行かなくていいの?」「なんで同じ会社に何年も勤めるの?」なんて聞き返されてしまうかも知れません。

そうすると、「あれ、私が今まで普通と思ってたことって、全然普通じゃないんだ」ってことに気づいたり、「あんな風に生きている人を見たけど、私もそうなれるかな」なんて思ったりするかも知れません。

それが学校のクラスメイトでも、先生でも、スタッフでも、学校の外で出会う人でも、あなたと同じ価値観で生きている人を探す方が難しいくらいです。

そうすると、「あ、私もこうしてみたいな」なんてことに出会える可能性が高まります。

だから、留学は自分探しにもピッタリなのです。

まとめ:留学の目的が自分探し・やりたいこと探しでも問題なし!

留学生にはいろんな目的を持った人がいます。なりたい自分になるためにまっしぐらの人も、やりたいことがまだ見つかっていない人も、本当に色々。違って当たり前。

違って当たり前なんだから、「こんな私が留学していいのかな?」なんてことは全然考える必要はないです。あなたに出会うことで「へ~、こんな人もいるんだな~」って誰かに気づきをもたらすかもしれませんしね。

人それぞれ違っていいのです。バリエーションがあっていいのです。そして、あなたもそのバリエーションの一つなのです。

だから、自信を持って、やりたいことに挑戦してみましょう。

その先に、今のあなたでは考えつかなかった「やりたいこと」が見えてくるかもしれませんよ。

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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