留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。
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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
前回の「コミュニティカレッジとは?コミカレって短大と何か違うの?」では、コミュニティカレッジとは何?という基本的な情報をお伝えさせていただきました。ただ単純にコミュニティカレッジ=短大と考えていた人は、「へ~、そういう所なんだ~」と、少し違った印象を持たれたと思います。
私自身もコミュニティカレッジに留学し、とてもたくさんの経験をしました。そんな私の経験を踏まえて、今日はなぜ私がみなさんにコミュニティカレッジへの留学をお勧めするかという理由をお伝えしたいと思います。
Contents
コミュニティカレッジに留学する人は、4年制大学に進学したい人とそうでない人の二つに大きく分けることができます。どちらの方にもコミュニティカレッジはお勧めできますので、それぞれの理由を書いてみたいと思います。
1.入学が容易
まずは最初の入り口のハードルがとても低いことが挙げられます。コミュニティカレッジは一般に門戸を開いた大学ですので、高校卒業資格と最低限の英語力があれば入学することができます。必要な英語テストスコアも高くありませんので、少し頑張れば手の届く範囲であるのがメリットの一つです。(TOEFLは450 PBT、133CBT、45IBTなど/IELTSは5.0など)
2.学費が比較的安い
留学には多額の費用が掛かりますが、コミュニティカレッジであればある程度費用を抑えることができます。コミュニティカレッジの授業料は年間$5,000前後からありますが、4年制州立大学の場合は年間$35,000、4年制私立大学の場合は年間$45,000ほどする大学もありますので、いかに安いかが分かると思います。
3.専攻は後から決められる
日本の大学と違う点として、入学の段階では専攻を決める必要がなく、自分の興味のあるクラスを自由に受けることができるという点です。そのため、まだ何を学びたいかがはっきりしていない人も、たくさんの授業の中から好きなものを選び、学びながら方向性を定めていくことができます。
4.少人数制のため、教授とのコミュニケーションが図りやすい
コミュニティカレッジのクラスは比較的小さく、小さいクラスでは20人ほどから、大きなクラスでも100人を超えるようなクラスは稀です。そのため、教授に直接質問をしたり、クラスの中でも発言をしようと思えばしやすい環境があります。
4年制大学の場合、1、2年次は教授ではなく大学院生などティーチング・アシスタントが教えている場合もあり、クラス当たりの生徒数も数百人単位のこともありますので、コミュニティカレッジの環境は恵まれているといえるでしょう。
1.語学留学よりもアメリカ人との交流の幅が広がる
英語を勉強したい方がまず最初に考えるのが語学留学です。語学留学はさまざまな国の学生が集まり、英語レベルの同じ人たちがそれぞれのクラスに集まりますので友達もできやすく、とても素晴らしい経験になりますが、アメリカ人との接点という意味では少し物足りなくもあります。
学校の先生、スタッフ、ホストファミリー、街中の人以外にもアメリカ人との接点を持つには、アメリカ人の集まるところでアメリカ人と同じことをするのが一番です。そして、大学進学はその最も良い例になります。
同じ授業を受け、ディスカッションし、試験勉強を助け合い、クラブ活動を共にするというような共通の行動を通して、アメリカ人との交流の幅を一気に広げることができます。
2.受けられる授業の幅が広い
入学段階では専攻を決める必要はありませんし、受ける授業も基本的には自由です。(一部、Aというクラスを取るためにはBというクラスを修了していることが必須条件であるようなクラスもあります。)
そのため、純粋に学びたい分野、興味のあるクラスを受けることができますので、学ぶことを楽しむことができます。もちろん学位を取得するために必須科目なども履修する必要はありますが、選択肢が広いため、自分の興味を満たすクラスを受けることができるでしょう。
3.英語を使って何かを学ぶことで、英語力も一段と伸びる
語学留学は英語の基礎をしっかり身につけるのに適していますが、より実践的な英語力を身につけるには、「英語を学ぶ」よりも「英語で学ぶ」方が適しています。
もちろん英語で何かを学ぶということは容易ではありません。新しい知識を新しい言葉で学ぶのですから、二重の大変さがあります。しかし、このプロセスを経ることで、俗にいう「日常英会話」レベルの英語力から一歩先へと進むことができるようになります。
仕事で英語を使えるようになりたい人はもちろん、自分の興味のある分野や社会問題についても英語で話せるレベルになりたい人は、「英語で」何かを学ぶことをお勧めします。
4.アメリカで働くことができる
アメリカで通常の職を得ようと考えた場合は、4年制大学の学位もしくは得たい職の過去の経験が必須です。しかしそれらがない場合も、コミュニティカレッジで9か月以上のプログラムを修了することで、OPTという制度を利用して12か月間アメリカで就業体験をすることができます。
英語を学び、大学でスキルを身につけ、その分野で12か月間の就業体験を積むことができれば、日本に帰国し際に「英語プラスアルファの知識と経験を持つ人材」として高く評価されると思います。
私自身はコミュニティカレッジから4年制大学に編入しましたので、その観点から良かった点をお話させていただきたいと思います。
まず上記に書いた通り、学費を抑えられることや、入学のハードルが高くないという点は、私にとって非常に重要でした。
英語も決して得意ではなく、高校時代に真面目に勉強に取り組んだわけでもない私がアメリカの大学に入れたのも、コミュニティカレッジという制度があったからこそだと思います。
そして、4年間という長い大学生活をコミュニティカレッジの2年と編入後の2年に分けたことで、中だるみすることなく目標を追いかけながら頑張ることができたのも良かった点の一つだと思います。
もう一つ見逃せないのは、少人数制という点です。私の場合、英語力にも限りがあったため、授業を一度聞いてすべて理解するということは不可能でした。すると大切になってくるのが、分からないところを教授にしっかり聞くということです。
外国人である私が、決して流暢とは言えない英語で試験前に何度も質問をすると、「こいつ頑張ってるな」と親身に教えてくれる先生が何人もいました。頑張っている人は応援したくなるのか、テスト前に「ここが大事だよ」と教えてくれる教授もいて、それに助けられることも何度もありました。
そういった密な人と人とのコミュニケーションが取れたことで、単純に授業と試験を受けるだけの大学生活とは違ったものになりましたし、そういったことができたのもコミュニティカレッジだったからこそだと思います。
日本人がアメリカに留学しようと考えた時に、一番大きなボトルネックとなるのは費用と英語力です。そして、この二つを同時に軽減してくれるコミュニティカレッジというシステムは、多くの留学生にとってとてもありがたいものであると思います。
ぜひこのシステムを活用し、英語だけでなく、たくさんの知識と経験を身につけて欲しいと思います。
次の記事は:「良いとこいっぱいのコミュニティカレッジ、悪い点はあるの?」
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