海外に行って得られる一番大きなことは、生きる強さだ

海外に行って得られる一番大きなことは、生きる強さだ

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

あなたは留学でも旅行でも就職でも何でもいいですが、「海外に行こうか」「このまま国内にいようか」ということで悩んでいませんか?

もちろん「どちらが良いか」は一概には言えませんし、あなたに「合う・合わない」もあると思います。

ですが、「海外に行くメリットは何か?得られることは何か?」を知っておいた上で考えてみると良いと思います。

先日ニューヨークに行った際に見かけたおじさんから得た気付きを今日は共有したいと思います。

ニューヨークの地下鉄で見かけたおじさん

これはニューヨークの地下鉄の写真です。何でもない光景ですが、青いシャツを着てギターを抱えたおじさんがいます。

周りの人もあまり気に留めていないようですね。でもこのおじさんが、私に気づきをもたらしてくれました。

自分ならそれができるか?

このおじさんを見かけたのは、平日の朝9時頃の地下鉄の中。学校や職場に向かうニューヨーカーがたくさん電車の中にいます。もちろん観光客もいます。

割と静かな車内でしたが、突然何とも雰囲気のマッチしない、寂し気なギターの音が聞こえてきました。正直な感想は、「なにこれ~」です。

ギターも正直上手くはありません。歌は多分スペイン語で、何を歌っているのか分かりません。

何とも微妙な2~3分でした。そうです、世界の首都・ニューヨークだからと言って、みんながみんなハイレベルではないのです。

ようやく曲が終わり、おじさんは帽子を脱ぎ、「グラシアス、グラシアス(ありがとう)」といって車内を歩き始めました。

「いや~あんた、それじゃちょっと厳しいでしょ。。。」と私は思いました。

でも、アメリカはここが日本とは違うんですよね。チャリンチャリンと、お金を入れる人がいるのです。

多分3、4人の人が小銭を入れました。中には1ドル札を入れた人もいたようです。

そうこうしている内に電車は駅に着き、おじさんは一旦降り、隣の車両に行って同じことを始めました。

その様子を見ていると、隣の車両でも5人ほどの人からお金をもらったようでした。

「あの程度の演奏でお金をあげるなんて、ニューヨーカーは温かいな」と思いましたが、ふと気づきました。

あのおじさんは、多分1車両で2~3ドルは稼いでいるのでしょう。仮に2ドルとすると、1日70回歌うと140ドル、それを月に30日歌うと4200ドル、それを12か月続けると50400ドル(約560万円)になります。

1曲3分とすると、1日70回というのは実働時間は210分、たったの3時間半です。

そうです、この人はたったの3時間半毎日歌えば、多分家族と十分に生きていけるだけの収入を得られるのです。職業=プロミュージシャンなのです。

もう少し頑張って1日5~6時間歌えば、年収1000万円も可能かも知れません。大して気合の入った歌ではありませんので、適当にやれば何とかできそうです。ニューヨークは地下鉄が張り巡らされているので、毎日違う時間帯に違う場所で歌えばきっと当分は続けられるでしょう。

そうか、こんな夢の叶え方があったか!と思いました。

必要なのは、やる気だけ

このおじさんはスキル的に見て、特にプロミュージシャンを目指してニューヨークで頑張っている人という感じはしません。感じとしては、中南米から来た不法移民の様な感じです。

それでもニューヨークで、プロのミュージシャンとして生活出来てしまうのです。

いや、でも考えてみれば、ニューヨークでプロのミュージシャンになることを夢見ている人はいくらでもいるでしょう。彼らはスキルを磨き、プロモーションを仕掛け、ライブや作曲活動に余念がありません。

それでも、それで生活出来るレベルになれる人はほんの一部です。

では何が違うのでしょうか?

このおじさんを見て分かるのは、「やるかやらないか」だけです。

そう、それだけなのです。

ちょっとこの写真を見てください。

おじさんが去った後の、同じ電車の別の車両です。かなりダルダルな雰囲気ですね(笑)

さて、あなたはここで、突然ギターを持って、日本語で歌を歌えますか?

私がそれを自分で考えた時に思ったのは、「うっ・・・厳しい・・・」でした(笑)

正直、このおじさんはまったく周りの空気なんて読んでいませんでした。なにせ私は「朝からその音楽かよ・・・」と思いましたから。

でも、とにかくやりました。そして、チップを得るという目的を達成しました。

おじさんはそれを継続して、家族とアメリカンドリームを掴もうとしているのかも知れません。または祖国に待つ家族に仕送りをしているのかも知れません。

とにかく、このおじさんからは生きていく強さの大切さを学びました。

海外はこんな出会いに溢れている

アメリカ、特にニューヨークやロサンゼルスなど夢を求めて人が集まる場所では、このおじさんに限らずこんな光景はよく見ます。

その度に私は、「自分だったら出来るだろうか、今の俺は何をやっているのか」と自問します。

そうすると、これまで壁に思えていたことが壁に思えなくなってきます。だって、そんな壁を壁とも感じていない人をたくさん見るわけですから。

そんな人たちを見ていると、だんだんと強くなれます。自分ももっとやれるんじゃないかって。

海外では、そんな気づきが得られる。海外だからこそ、今までの自分の常識を破ってくれる。殻から抜け出るきっかけになる。

そんな経験が出来るんじゃないかと思っています。

さぁ、海外に行こう。

この記事を読んで、「海外に行ってみよう!」と思えなかったら、今は時期ではないということもあるかも知れませんし、それはそれでいいと思います。

でももし「行ってみよう!」と思えたのであれば、ぜひ行動に移してみてください。

あなたにどんな出会いがあるかは分かりません。

でも、日本では見かけないような人やモノに出会えることだけは間違いないと思います。

そこから何を感じ、何を学び、どう自分に活かしていけるかはあなた次第だと思います。

 

ぜひ挑戦してみてください!

 

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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