アメリカの移民はどのように英語を身に付けるのか?その実践的な英語習得法とは?

アメリカの移民はどのように英語を身に付けるのか?その実践的な英語習得法とは?

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

アメリカにはたくさんの移民がいます。英語がペラペラの移民もいますし、ほとんど英語教育を受けることなくアメリカにやって来る人もいます。移住時点での英語力の有り無しに関わらず、彼らは新天地・アメリカで生き抜いています。

では、彼らはどのように英語を身に付けているのでしょうか?

この記事ではアメリカで出会った移民の話を紹介しながら、実践的な英語の習得法についてお話したいと思います。

英語がほとんど話せない段階でアメリカに渡った移民の例

2017年1月末、フロリダ州オーランドの空港に向かう際、私はUberの運転手であるベネズエラからの移民とお話をしました。

お話をしましたと言っても、彼の英語はかなりブロークン。正直、一生懸命話す彼の英語の2~3割くらいしか分かりませんでした。

それでも言っていた内容を私なりに解釈すると、こんなことを言っていました。

  • ベネズエラの政治・経済の状況は非常に悪い
  • 治安が悪く、いつ銃で撃たれるか分からない
  • そのため、2年ほど前に妻と子供の3人でアメリカに渡ってきた
  • ヒューストンに知り合いがいるが、知り合いを頼りたくなかったので別の地を選んだ
  • オーランドで仕事をし始めたが、英語力のなさから解雇された
  • 英語を話せるようになろうと決心し、すぐに出来る仕事、かつ英語を学べるUberのドライバーという仕事を選んだ
  • 彼の子供はこの2年間でどんどん英語が上手くなっていて、今では彼の英語の先生役になっている

という感じです。

大変な人生を送っていますね。。。

英語は使いながら学ぶ!

この人の話で一番印象的だったのは、英語力をつけたいからUberの運転手になったということです。

私も彼と話をしましたが、彼は非常に限られた英語力ながら、毎日何人ものアメリカ人と話す機会を自ら運転手という形で作ったのです。

車内でしたら話をするのは自然な流れですし、アメリカ人は基本的にお喋りですので誰とでも話をします。

彼はそれを活かし、話さざるを得ない状況を作ったわけです。

ここで一番大事なのは、英語が話せるようになってからアメリカ人と話す機会を作ったのではなく、英語が話せない段階からその状況を作ったということです。

これは簡単なことのようで、実際にやろうとすると非常にハードルが高く感じられます。特に我々日本人は、間違えることを恐れるようなところがありますから、心理的に非常に難しく感じるのです。

でもこの人は不十分な英語力によって前職を解雇されていますので、そうは言っていられません。

やれることをやろうと考えた結果、Uberの運転手が一番の英語学習法だったのでしょう。

彼は語学学校に通ってはいないようでしたので、今後もブロークンな英語のままかも知れません。それでも、アメリカ人ならではの日常表現を毎日耳に刷り込むことになりますし、覚えた言葉を何度も何度も使うことになるでしょう。

文法的には間違いがあるかも知れませんし、発音もきれいではないかも知れませんが、このままいけば数年後にはアメリカ人との意思疎通に不自由しない英語力を身に付けるでしょう。

彼と話した後、我々日本人の英語学習に何が欠けているかを目の当たりにした気がしました。

英語がネイティブレベルの移民の例

次は、ボストンのとある語学学校に行った時の話です。

学校のスタッフに会い、学校について色々とお話をしていました。

1時間弱お話をし、私は彼女がネイティブであるということにまったく疑いの余地もありませんでした。

しかし、ひょんなことから話を聞くと、彼女は10年ほど前にアメリカに渡った韓国人であることが分かりました。

「10年もいればそりゃぁネイティブレベルになるんじゃないの?」と思うかも知れません。

しかし、大人になってから渡米する場合、まったく間違いのない文法や完璧な発音を身に付けることは簡単なことではありません。私はアメリカの大学を卒業しましたが、彼女の英語のレベルの足元にも及びません(汗)。

どうしたらネイティブレベルで英語がペラペラになるか考えてみた

語学学校と留学エージェントという話の枠を超え、「どうやって英語力を身に付けたのか」という話を聞かせてもらいました。

ポイントは、ネイティブに囲まれる環境を自分で作ったこと

そこで言っていたのは、ネイティブに囲まれる環境を作ることの大切さ。

彼女は高校卒業後アメリカの大学に行き、その後アメリカでの仕事を開始しました。そこでは韓国系の会社などではなく、ネイティブの環境を求めてきたそうです。

仕事であれば、ネイティブと毎日話さざるを得ません。先ほどのUberの運転手と同じですね。そこで、ネイティブならではの表現を毎日毎日覚えていったそうです。同じ人と毎日話していれば、その人ならではの表現も自然に身につくでしょうし、自分も「英語で話すのは恥ずかしい」とは言っていられません。

こうして、教育を通して得た英語知識を、ネイティブレベルで使いこなせるようになったのでしょう。

発音はどうやって上達させたのかも聞いてみましたが、自分で何かを読んだものを録音し、ネイティブにチェックしてもらっていたそうです。そして、直すべきところは練習して直したそうです。

本人曰く今でも訛りが出てしまうことがあるそうですが、私にはほとんどそんなことは感じられなかったため、かなり衝撃的でしたね。。。

頑張ればあそこまでいけるんだという見本になってくれました。

共通点は、英語環境を自分から作っていけるかどうか

やっぱりこれですね。英語習得に必要なのは、英語を使わざるを得ない環境を自分で作れるかどうか。

英語を一人で学ぼうと思って頑張ってみても、長く続けることは中々難しいですよね。すぐには上達を感じられないし、モチベーションを維持することも簡単ではありません。

でも、英語を話さなければ生きていけない移民の場合、モチベーションの維持は問題ではないわけです。死活問題ですからね。

逆に、ロサンゼルスなどの南カリフォルニアにはメキシコ系移民がものすごい数いますが、彼らはスペイン語のコミュニティを作り上げているため、英語が話せなくても生きていけます。そのため、結果として英語が話せない人が非常にたくさんいます。

ベネズエラ人のUber運転手は、知り合いのいない街を自ら選び、英語を話さざるを得ない状況を自ら作り上げました。英語ペラペラの韓国人女性の場合はしっかりとした教育的バックグラウンドもありますが、その上に英語環境を自ら作りました。

必要なことはこれだなぁ、と思いました。

どうやって英語環境を作るか?

では、どうやって英語を話さざるを得ない状況を作るか?これが問題ですね。

日本でも外資系企業で働く、外国人の集まるグループのメンバーになる、英会話スクールに大金をつぎ込んでやめられない状況を作る、というのも手かも知れません。

もしくは海外就職とか、ワーキングホリデーに行くという方法もあるでしょう。もちろん留学という手もあります。

色々な方法があると思いますが、私としては、短期でも良いので語学留学をお勧めしたいと思います。

なぜかというと、ほとんどの人はブロークン・イングリッシュではなく、やはりしっかりした英語を話せるようになりたいと考えていると思うからです。それを考えた時に、「英語環境を作る」と同時に、「英語を教えてもらえる環境を作る」ことも重要だと思うからです。

先ほどご紹介した韓国人女性が、アメリカ企業で働くのと同時に、発音をネイティブにチェックしてもらっていたような感じですね。

留学では英語を話さざるを得ない状況になりますから、日本で英語を勉強するのとはワケが違います。英語に触れる量も圧倒的に多いでしょう。また、語学学校の授業では発言を求められますから、黙って聞いているだけというわけにはいきません。

そんな環境に、短期でも良いので身を置いてみること。(長期ならなお良しですが。)

そんな経験が、あなたの英語学習に対する考え方や、勉強方法そのものを大きく変えてくれると思います。

じゃぁ留学すればいいのか?

ただし、留学をしても、そこで日本語環境を上手に作る人もいます。メキシコ系移民がロサンゼルスでスペイン語環境を作っているのと同じですね。

それをしてしまっては意味がありません。せっかく留学という最高の環境にいながら、自分で壁を作ってしまうことになります。

だから、「ただ行けばいい」ではなく、しっかりとしたモチベーションを持っていくことは必須と言えるでしょう。

あなたはどっち?留学で英語が話せるようになる人ならない人

まとめ:勉強だけじゃなくて、使わないと英語はモノにならない!

ある意味当たり前と言えば当たり前な結論ですが、やっぱり英語は使わないと身につきません。そして、使わざるを得ない状況を作らないと、使い続けていくことはできません。人間なかなかそこまで自分に厳しくすることはできませんからね。

まずは環境作りを考えてみる。サッカーの本田圭佑選手が「ボクは環境先行型だから」というのと同じですね。その上で、あとはその環境で頑張るということですね。

アメリカで二人の移民と出会い、お話をしたことは私にとってもとても印象深い出来事でしたし、大切なことを再確認させてもらった気がします。

そして何より、外国人である彼らとこうして英語でお話が出来るということはやっぱり楽しいし嬉しいですね!

あなたもぜひこの喜びを実感してみていただきたいと思います!

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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