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みなさんこんにちは。アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
みなさんハワイは好きですか?この記事を読んでいるということは、ハワイに興味があって、行く予定か住む予定があることでしょう。いいですね!羨ましい!私もハワイは大好きで、今すぐにでもまた行きたい!という感じです。
ビーチの美しさや楽しい観光もさることながら、初めて行く人や何年かぶりに行く人は、ハワイの物価が気になるところではないでしょうか?
そんなわけで今日は、ハワイの物価を皆さんにお伝えしたいと思います。観光の人も、これから住む人も、お役に立てる情報をお伝えできればと思います!
Contents
ハワイの物価は高いのでしょうか安いのでしょうか?まずはこのサイトから見ていきたいと思います。ここでは、日本人が行くことの多いホノルル市の数字を見ていきます。
この数字は、ニューヨーク市を100とした時に、ホノルル市は比較していくらになるかという指数化した数字です。
各項目の説明と、数値を見ていきましょう。
Consumer Price Index (Excl. Rent):
家賃を除く物価指数で、食品、レストラン、交通費、電気・水道・ガスなど、生活全般に掛かる費用の総指数です。99.01ということはほぼニューヨーク市とホノルル市は同じであるということです。
Rent Index:
アパートの賃料です。64.21ということは、ニューヨーク市で10万円のアパートがあったとしたら、同じような物件がホノルル市では6万4千円で入居できるということです。アパートはやはりニューヨークが高いですね。
ただしこれは平均値の比較なので、ニューヨーク市はマンハッタンの一部の高級アパートが値段を押し上げていることが予想されます。そのため、なかなかこうした比較は難しいのが実際のところです。
Groceries Index:
食品価格です。112.58ということは、ニューヨーク市より12%ほど高いようです。
Restaurants Index:
レストランやバーでで食事や飲み物の価格です。77.35ということで、ニューヨークよりも2割以上安いんですね。
Consumer Price Plus Rent Index:
モノの値段と賃料を合計して比較したものです。82.25ということで、ニューヨークよりも2割弱ホノルル市の方が安いようです。これも賃料が入っていますので、一部のマンハッタンの高い賃料に数字が引っ張られ、ホノルルの数字が低めに出ているという側面もあるかも知れません。
Local Purchasing Power:
ホノルル市の平均的な賃金でモノやサービスを買う購買力を、ニューヨークのそれと比較したものです。100.96ということは、ホノルル市民の生活水準はニューヨーク市民のそれとほぼ同じということですね。
ここから言えるのは、まず物価を総合的に見るのであればConsumer Price Plus Rent Indexを見る必要がありますので、ハワイの物価はニューヨークとの比較で約18%安いということが分かります。
ただし、物価が18%安くても平均的な賃金もニューヨーク市に比べるとホノルル市民の方が安いため、生活水準は変わらない(Local Purchasing Powerがほぼ100で同じ)ということが言えます。
ホノルルの物価はニューヨークよりは少し安いことが分かりました。では、日本と比べてどうでしょうか?
先ほどのサイトで東京のデータを見ることができますので、それを見て比較してみましょう。
Consumer Price Index (Excl. Rent):
家賃を除く物価指数です。ニューヨークが100だと東京は81.8で、2割弱東京のが安いようです。ホノルルは99.01ですので、ホノルルのが高いですね。
Rent Index:
アパートの賃料です。東京は48.54と、ニューヨークの半分以下の水準であることが分かります。本当にそんなに安いのかは少し疑問もありますが、東京には4畳半のような小さくて安いアパートが存在するのに対し、アメリカではそのような物件が存在しないことが影響しているのかもしれません。
ホノルルは64.21ですので、東京より高いようです。
Groceries Index:
食品価格です。ホノルルは112.58であるのに対し東京は89.66ですので、ホノルルは東京より25%ほど高いようです。
Restaurants Index:
レストランやバーでの食事や飲み物の価格です。東京は50.64、ホノルルは77.35ですので、ホノルルの方が高いようです。
これもRent Indexと同じで、日本には牛丼やそばなど300~400円で食べられるものがたくさんあるのに対し、アメリカにはそういう店があまりないためこのような違いが出ているのではないかと思います。
Consumer Price Plus Rent Index:
モノの値段と賃料を合計して比較したものです。東京が65.78、ホノルルが82.25ということで、物価全般としてはホノルルのが高いようです。この統計では、東京はニューヨークよりも35%安いそうです。
Local Purchasing Power:
東京は117.04ですので、東京の平均的な賃金であれば、ニューヨークやホノルルよりも約17%多くのモノやサービスを買うことができるというわけですね。
つまり、東京の方が生活は楽ということが言えると思います。
しかしここで比較したいのは生活の質ではなく物価ですので、物価の単純比較としてはホノルルは日本人からすると「高い」と感じるようです。
といっても、これらの数値を単純に比較することは出来ません。なぜなら、ハワイで買い物をする場合は日本円を米ドルに両替する必要があり、そこで大きく違いが出てきてしまうからです。
簡単に説明すると、アメリカで$1ドルのコーラを買う時に、$1=80円でしたらコーラは80円相当ですし、$1=120円でしたらコーラは120円相当です。つまり、為替によって大きな差が生じてしまいます。
つまり、上記の東京とホノルルの比較も、米ドルか日本円かのどちらかの通貨で比較したものではありませんので、為替レートによって大きく変化してしまうものだと認識してもらえればと思います。要するに、単純比較は出来ないということですね。
これは2005年から2015年の米ドルと日本円の為替チャートです。これを見ると、平均は大体$1=100円位ですので、$1=120円付近の2015年後半の現在は円安で、残念ながらハワイの物価が高く感じる時期ですね。逆に$1=80円位の頃は、何を買っても安く感じたと思います。
為替相場ばかりはどうにもコントロールできませんので、何度もアメリカに行く人は、円高の時に少しずつ両替して持っておくのも良いですね。
為替レートの影響があることを理解した上で、それでもハワイでは何がいくら位で売られているのかを知りたいと思いますので、先ほどのサイトに戻って見てみましょう。
まずはレストランでの食事代です。上から順に、安めのレストランでの食事代、中クラスのレストランで3品のコースを二人で食べた時の食事代、マクドナルドでのマックミール、国産ビール、輸入ビール、カプチーノ、コーラ、330mlの水ボトルの値段と、右側の緑のところは値段のレンジが記載されています。
安めのレストランでも12ドルですから、やはり少し高く感じますね。
続いては食品代です。上から順に、牛乳1リットル、食パン500g、白米1㎏、卵12個、チーズ1kg、鳥胸肉(骨皮なし1kg)、牛もも肉1㎏、リンゴ1㎏、バナナ1㎏、オレンジ1㎏、トマト1㎏、ジャガイモ1㎏、玉ねぎ1㎏、レタス1玉、水1.5リットル、ワイン1本(中クラス)、国産ビール(500ml)、輸入ビール(330ml)、マルボロ1箱です。
卵12個で4.27ドルというのはかなり高いなと感じます。タバコも高いですね!
続いては交通費。上から順に、公共交通の片道券、月間パス、タクシー初乗り、タクシー1km、タクシー待ち1時間、ガソリン1リットル、フォルクスワーゲン・ゴルフか同等の新車です。
タクシーの初乗りは日本より大分安いですね。ガソリンも安いです。
公共料金です。上から順に基本公共料金(85平米の部屋にかかる電気、暖房、水道、ごみ捨て)、1分当たりの携帯電話市内通話代、インターネット(10Mbps、制限なし、ケーブルかADSL)です。
これは家庭にもよるので比較が難しいですが、インターネットは日本のが安いのではないでしょうか。
次はスポーツに掛かる費用です。上から順にフィットネスクラブ大人1人の月会費、週末のテニスコート1時間レンタル費、映画館の入場料です。
フィットネスクラブは日本と同じ位でしょうか。映画は日本より安そうですね。
続いては服飾費です。上から順に、リーバイス501か同等のジーンズ1本、ZaraやH&Mでの夏の服一着、中クラスのナイキのランニングシューズ、男性用革靴です。
これらはモノにもよるので何とも言えませんが、ジーンズはホノルルのが安そうですね。
次は家賃。上から順に、街中の1ベッドルーム、郊外の1ベッドルーム、街中の3ベッドルーム、郊外の3ベッドルームです。〇ベッドルームの部屋というのは、日本で言えば〇LDKと考えて良いと思います。
家賃はホノルルのが高そうですね。
続いてマンション購入費。上から街中のマンションの平米当たり価格、郊外の平米当たり価格です。
不動産サイトで簡単に調べたところ、東京港区の新築マンションで平米105万円位、東京都武蔵野市で93万円位でしたので、平米単価としてはホノルルのが安そうです。
最後に給与水準です。上から税引き後の平均月給、不動産ローンの年率利子です。
月給については、正社員のみかパートタイムの人も入っているかが不明ですので何とも言えませんが、不動産ローンの利子はホノルルのがかなり高いのではないでしょうか。
これで大分ハワイの物価の感覚がつかめましたね。
ではホノルルの物価はどれくらい変動しているのでしょうか?データから見てみましょう。
このデータでは、毎年のインフレ率(値上がり率)が示されています。一番右の列が、前年に比べて何%値上がりしたかということです。毎年数%値上がりするのが普通のようですね。
でもこれではなかなかイメージがつかめませんので、もう少し分かりやすく、いくらの物がいくらになったのかが分かるデータを示しましょう。
この表では、1982~1984年のモノとサービスの値段を100とした時、毎年いくらになったかということが分かります。
1982~1984年といってもかなり昔ですので、もう少し分かりやすく、最近のデータを見てみましょう。例えば2004年の行の右の列は、190.6と書いてあります。その10年後、2014年はこれが257.589になっています。
つまりどういうことかというと、2004年に例えば年間190万円使って生活していた人が、2014年も同じ生活をすると257万円になったということですね。長引くデフレの日本人にはちょっとピンときませんが、かなり高くなっていることが分かりますね。
ではなぜこんなにハワイの物価は高いのでしょうか?この記事に分かりやすい説明がありましたので見てみましょう。
まず、ハワイの物価は全米平均より17%高いようです。その理由の一つに、輸送費があります。
ハワイで売られているすべてのものの80%、食品の90%、エネルギーの95%は、ハワイ以外の場所から輸送されてきます。そのため、輸送費が掛かってしまうのですね。
加えて、エネルギーの原材料も州外から運んできますので、電気代も高くなります。土地も限られているので賃料も高くつきます。また、人口も限られているため企業間の競争があまり激しくなく、値段が高止まりしているという背景もあります。
この記事では、輸送費は高物価の原因の小さな一因にすぎず、どちらかというと不動産価格の高さとサービスの高さが原因と言っています。
今後もハワイの物価が安くなる見通しは少なそうですね。
色々節約の方法はありますが、それはまた別の機会にお伝えしたいと思います。
この記事でお伝えすべきこととしては、やはり日本人がハワイに行ったり生活したりするのに一番大きな影響を持つのが為替レートです。
すなわち、為替レートを随時チェックしておき、ニュースで「円高です」と言っている時に少しずつ米ドルに両替しておくことが、何度もハワイに行ったり、住んだりする人にとっては唯一の方法だと思います。
もし旅行などで「すぐにハワイに行く」という場合は為替レートの上下を活かすことはできませんので、早めに飛行機チケットを取るなど、早め早めの行動が安い旅行に繋がります。
ハワイの物価が東京より高いというのは驚きましたね。東京の物価は高いというイメージがありますが、ずっと続くデフレの間に、ハワイの方がどんどん物価が上がったのでしょう。
しかし、日本の何倍も高いということではありませんので、行きたい時にハワイに出かけ、旅行や留学を楽しんでいただければと思います。
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