大学への留学でよく聞くGPAとは何なのか?その計算方法は?

大学への留学でよく聞くGPAとは何なのか?その計算方法は?

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

突然ですが、GPAという言葉をご存じですか?

大学への留学では非常に重要な意味を持つ言葉ですが、実際に留学する前の段階では「何それ?」って感じかと思いますので、この記事で説明させていただきますね。

 

アメリカの大学では成績はどう評価される?

まずアメリカの大学では、どのように成績が出るのでしょうか?

学校でテストを受けると、70点とか85点とか、点数が出ますよね。これは日本もアメリカも同じです。

そしてこの点数は、以下の表の様に表されます。

テストの点数 成績 ポイント
97-100 A+ 4.0
93-96 A 4.0
90-92 A- 3.7
87-89 B+ 3.3
83-86 B 3.0
80-82 B- 2.7
77-79 C+ 2.3
73-76 C 2.0
70-72 C- 1.7
67-69 D+ 1.3
65-66 D 1.0
65未満 F 0.0

こんな感じです。

ただし、+や-(A+とかA-)を成績で使わない先生もたくさんいますので、Aは4点、Bは3、Cは2、Dは1、Fは0と覚えておけば良いでしょう。

 

GPAとは

ではGPAとは何でしょうか?

GPAとは「Grade Point Average」の頭文字を取った略です。この3つの単語のそれぞれの意味は、

  • Grade:成績のこと。A、B、C、D、F、またはそれに+や-を加えたものですね。(Eはありません。)
  • Point:ポイントのこと。上記の表のAは4点、Bは3点、Cは2点、Dは1点、Fは0点というものです。
  • Average:平均。

つまり、成績を点数で表すと平均何点か、という指標です。

 

GPAの計算方法

ではまず簡単に、GPAはどんな風に計算されるかをお伝えします。

 

たとえばあなたはある学期、以下の成績を修めました。

国語:A(4点)

算数:B(3点)

理科:C(2点)

社会:D(1点)

 

すると、4点+3点+2点+1点の平均は2.5点になります。(4+3+2+1)÷4=2.5

ということはあなたのGPAは2.5点ですね。

簡単に言うとこうなります。

 

実際のGPA計算はもうちょっとだけ複雑

上記ではシンプルに計算しましたが、実際はちょっと異なります。

例えば国語の授業はとっても大変で、履修すると4単位もらえるとします。

同時に、算数の授業はとっても楽で、履修しても2単位しかもらえないとします。

そんな感じで、それぞれの教科の単位は以下の通りだったとします。

 

国語:4単位

算数:2単位

理科:3単位

社会:3単位

 

この状況で、先ほどと同じ成績を取ったと仮定しましょう。

先ほどは単位数は考慮せず計算しましたが、実際の計算はこんな感じになります。

 

成績 ポイント 単位 獲得ポイント
国語:A 4 4 4×4=16
算数:B 3 2 3×2=6
理科:C 2 3 2×3=6
社会:D 1 3 1×3=3

これで合計獲得ポイントは、16+6+6+3=31ポイントです。

12単位で31ポイントを獲得したことになりますので、31÷12=約2.58となります。ということは、この人のGPAは2.58というわけです。

さっき単位数のことは考えずに単純計算した時は2.5でしたが、ちゃんと計算するとやはりちょっと違ってきますね。

 

GPAはどういう意味を持つのか?

GPAの計算方法が分かってもらえたかと思いますが、じゃぁこのGPAとはどういう意味を持つ数字なのでしょうか?

考えられるものを挙げてみます。

  • GPAが2.0を切ると学校から警告が出される。改善しない場合は退学となる。
  • 大学構内でアルバイトをする場合、GPAが2.5以下だとアルバイトさせてもらえなかったりする。
  • コミュニティカレッジ(コミカレ)から4年制大学に編入したい場合は、可能な限りGPAを高める必要がある。最低2.5以上、人気校や難関校への編入を望むのであれば限りなく4.0に近づける必要がある。
  • アメリカ現地の奨学金を得たいと思う場合、高いGPAが必須。
  • 就職活動の際、人事担当者はGPAを見ているかも知れない。(日本企業よりアメリカ企業はよりしっかり見ている印象があります。)
  • 大学院へ進学するなら当然重要。
  • GPAが低い人はクラブ活動に制限が掛かる可能性もある。

という感じですね。

 

GPAに関する思い出

私ぶっちは、サンタモニカカレッジからUCLAに編入しましたが、サンタモニカカレッジ時代はGPAをいかに上げるかに人生賭けてました。

UCLAは人気の大学ですので、可能な限りGPAを4.0にしたい。でもそれは限りなく難しい。

この戦いは、長く苦しいものでした。

環境学のクラスでDを取ってしまったのでもう一度そのクラスを取り直し、気合でAを取ったり。

経済学のクラスでは超~ギリギリでAだったのでヒヤリとしたり。

英文学のクラスはさっぱりついていけなかったけど、なんとかBが取れたりとか。

ほんと僕の中では、ドラマでしたね。

GPAというだけで、思い出がいっぱいです。

 

最後に

GPAについて、どんな感じか分かってもらえたでしょうか?

アメリカの大学留学は、GPAという数字抜きで語ることはできません。4.0以下の小さな数字に、ドラマが隠されているのです。

留学前の方ならそこまで心配する必要はなく、「へー、アメリカの大学に進学したらそんな感じになるんだなー」と思っていただければ十分です。

 

この記事で、GPAとは何か、どう計算するか、GPAを上げるにはどんなドラマがあるかが少しでもあなたに伝われば幸いです。

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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