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コミカレなんて楽勝だと思っていませんか?
みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
アメリカのコミュニティカレッジの勉強の大変さについて、「コミカレくらい余裕でしょ」という声と「英語がネイティブでない日本人がそんなに簡単なはずがない」という声と、両方聞くことがあります。
では実際どっちなのでしょうか?
今日は、コミュニティカレッジの難易度について、私の体験を踏まえてお伝えしたいと思います。これを読めば、きっと「コミカレ留学ってこんな感じなんだな」というイメージがつかめると思います!
まず、コミュニティカレッジの授業の難易度を、データを使って見てみたいと思います。
下の図は、人気校の一つであるサンタモニカカレッジが発表した、生徒の履修授業数(1人の生徒が5クラス取った場合は5とカウントされます)と修了率です。
これをみると、どの年も約68%位の修了率であることが分かります。つまり、あなたがどのクラスを取っても、初日に教室に来た学生のおよそ32%はドロップアウトするということが分かります。
もちろん、コミュニティカレッジには学習意欲の高くない学生もいますが、生徒の3割以上がドロップアウトするというのは結構な高率ではないでしょうか?
この数字はアメリカ人を中心とした全学生のものですので、次に私たち留学生の数字を見てみたいと思います。
少し古いデータですが、F1 Cohortというところを見て下さい。F1とは学生ビザ所持者のことですから、日本人留学生はここに入ります。
この統計は一部の生徒のものですが、毎年クラスの修了率は7割台ということが分かります。つまり、留学生の場合も2割以上の生徒はドロップアウトしていることが分かります。
それでも、先ほどの全体の数値よりは修了率が高いですね。これは、留学生の場合は英語のハンデがありながらも、クラスをパスして単位を取り続けないと学生ビザを維持できず、アメリカに滞在することができなくなってしまう危機感が表れているということが言えるでしょう。
それでも2割~3割の学生がドロップアウトしてしまうわけですから、決して簡単とは言えないのではないでしょうか。
コミュニティカレッジへ留学する日本人の多くは、4年制大学の3年次への編入を希望しています。では、編入は簡単なのでしょうか?
一般には、4年制大学への編入には、GPA(成績の平均)は最低2.5点ほど必要だと言われています。Aが4点、Bが3点、Cが2点(D以下は単位として認められない)ですので、オールCで単位を取り続けるだけでは編入できないということが言えます。
また、一流大学への編入であれば3.8~可能な限り4点満点、上位校であれば3.5点以上は欲しいところです。3.5点と言うとAとBが半々ですね。
では実際に、どれくらいの人がAやBを取れるのでしょうか?またまたサンタモニカカレッジのデータから、成績の分布表をみてみたいと思います。リンクからは全クラスの成績分布表が見れますが、ここではその一部をご紹介したいと思います。
この表は、English1という、留学生もアメリカ人も全員受けるクラスのものです。英語と数学の成績は編入する上でも非常に重要視されるところですので、上位校への編入を目指すのであれば可能な限りAを取りたいクラスです。
しかしそうは簡単でないこともこの表から分かります。一番上の行の先生のクラス、Section1832では、29人がクラスを受け、Aは5人、Bは9人、Cは6人、その他はドロップアウトです。次の行の先生、1833のクラスではAは0人であることが分かります。
クラスによってばらつきがありますが、クラスのトップ2割くらいに入っていないとAは取れないクラスが多いようです。Bは大体トップ4割、Cはトップ6割くらいでしょうか。
ということは、アメリカ人も含めて、どのクラスでも全体の上位半分くらいに入っていないと編入ということはできないということです。その上、上位校に行こうと思えば全クラスでトップ2割に入るくらいの努力が必要です。しかも、先生によってはAが0人というクラスもあります。
これを余裕とみるか厳しいと見るかは人それぞれだと思いますが、なかなか思ったよりは簡単ではないことがお分かりいただけるのではないでしょうか?
私はコミュニティカレッジから4年制大学に編入しましたが、私の経験としてはとても簡単と言えるものではありませんでした。
まず、入学願書を出す前にTOEFLを受けましたが、その時の点数はPBTで590点でした(243CBT、96-97IBT相当)。これは私の入学したサンタモニカカレッジの入学基準(450 PBT、133CBT、45IBT)より高い数値でしたので、あまり英語は問題にはならないのではないかと最初は考えていました。
しかし、入学してすぐその考えが甘かったことを思い知りました。(詳しくは「私の留学体験記(コミカレ編)」をご参照ください。)
普通に授業を理解し、課題のリーディングなどをこなすだけでもいっぱいいっぱいの日々でした。「こりゃダメだ」と思うことも何度もありましたし、コミカレで最初の学期は「日本人でGPA3.5以上取る人は神!」とよく言っていました。
実際、授業に何とかついていけるくらいではCくらいの成績しか取れません。それでも大変なのに、テストでどんな問題が出題されても答えられるくらいまで勉強するのは非常に大変です。アメリカ人でも必死になってAを取ろうとしているところを、英語にハンデのある日本人がやらなければいけないのです。
そんなわけで、私は常に眠気やストレスと戦いながら何とか成績を修めてきました。はっきり言って、二度とやりたいとは思えない大変さでした。
それでも私の周りには日本人をはじめとした多くの留学生がいましたが、みな何とか成績を修めていたのも事実です。必死に勉強していたのでしょう。
ですから、一言でまとめると、「4年制大学に編入するのは非常に大変。有名大学に編入しようとしたら無茶苦茶に大変。でも、頑張りさえすれば英語にハンデのある日本人でもできなくはない」という感じだと思います。
コミュニティカレッジに関する評判は色々なところで語られていますが、何となくイメージをつかんでいただけたでしょうか?
英語をしっかり学び、その上でアメリカ人よりも頑張る。それしか道はないと思います。
あなたもぜひ頑張って、自分の目標を達成して欲しいと思います。
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