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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
前回は「アメリカの大学留学ならコミュニティカレッジがお勧めなワケ」というタイトルで、コミュニティカレッジの良い点をお話しました。
記事を読まれた方は、「そんなに良いならなぜみんなコミュニティカレッジに行かないの?悪いところもあるんじゃないの?」と思われたかも知れません。
今日はそんな方のために、コミュニティカレッジのよく言われるデメリットについて一つずつ検証してみたいと思います。
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留学について検討中の方の中には、コミュニティカレッジについてあまり良くないイメージを持たれている方もいるようです。確かに、インターネットでもさまざまな意見が飛び交っています。
それらをまとめると、次の4つがコミュニティカレッジの悪い点として語られています。
今日はこれらの懸念について、コミュニティカレッジ経験者の私の意見を一つ一つ書いてみたいと思います。
コミュニティカレッジの授業のレベルの低さや質の悪さについての懸念を聞くことがありますが、私はこの点についてはまったく問題ないと考えています。
その理由の一つとしては、コミュニティカレッジでの単位は4年制大学に移行できることが挙げられます。単位が移行できるということは、4年制大学がコミュニティカレッジの授業の質を認めているということだからです。
もしコミュニティカレッジのレベルが著しく低いようであれば、そんな所からの編入生を4年制大学が受け入れることはあり得ないでしょう。
もう一つの理由としては、コミュニティカレッジの先生は立派な教授であるからです。コミュニティカレッジで教えながら、近隣の州立や私立の4大でも教えているという教授は思いの外たくさんいます。教授が同じであれば、授業の質も同じと考えて良いでしょう。
しかも、4年制大学の1、2年次は大学院生が教えていることがよくありますが、コミュニティカレッジではそのようなことはありません。つまり、教えるプロにしっかり教えてもらうことができるのは、実はコミュニティカレッジの方なのです。
学生のレベルについては明確に回答することは難しいです。なぜなら、元々コミュニティカレッジは地元の一般住民向けの(コミュニティ)向けの大学であり、誰でも入ることができるからです。
そのため、コミュニティカレッジにはさまざまな学生がいます。高校を出たばかりのアメリカ人、スキルを身につけてキャリアアップしたい社会人、リタイアした人、留学生など、実に幅広い学生がいます。
そのため、必死に勉強して4年制大学に編入したり転職したりしようという学生もいる一方、多くの方が懸念されているように、他に行くところがないから来たというような学生がいるのも事実です。
高校を卒業した後アメリカ人がコミュニティカレッジに入学する理由は大きく分けて二つあります。一つは高校時代に勉強しなかったため4大に入れなかったというケース。もう一つは経済的理由で授業料の安いコミュニティカレッジに入学し4大に編入するというケースで、後者の経済的理由の方が多数を占めます。
コミュニティカレッジでは、異なるバックグラウンドを持つ学生が一堂に会して授業を受けることになります。しかし、真面目に勉強しない学生はすぐに消えていきます。バスケットコートやフットボールコートではよく見かけるけれど、教室では見かけないというタイプの学生がたくさんいるのも事実です。
実際、毎学期の初めの教室は人で溢れかえりますが、3~4週間もすればクラスの人数はかなり減り、期末試験を受ける頃には数分の1の生徒数に減っていることも珍しくありません。
しかし、授業に来なくなる人の心配をしていても仕方がありません。あなたはあなたの学業を気にすれば良いのであり、期末試験まで残ったクラスメイトと共に励まし合いながら学んでいけばよいのです。
私が留学していた時は、授業に来なくなる人のことを考える余裕はありませんでしたし、そんな彼らに流されることもまったくありませんでした。
結局は自分の気の持ちようだと思います。もしあなたが学校に来なくなる人に流されることを心配するようであれば、そもそも大学留学が合っていない可能性がありますので、もう一度よく検討してみていただきたいと思います。
大切なのは、自分と同じような目標を持っている学生を見つけ、切磋琢磨しながら頑張っていけるかどうかの一点に尽きると思います。
大都市の大規模なコミュニティカレッジには、たくさんの日本人留学生がいます。私の行っていたサンタモニカカレッジは総学生数約3万人であるのに対し、日本人は800~900人いました。つまり、3%弱が日本人であるわけです。逆に言えば、多いと言ってもその程度です。
授業を受けていても、日本人が数人いるクラスもあれば、1人もいないこともあります。「私の留学体験記(コミカレ編)」にも書きましたが、日本人が1人もいないのはとても心細いものです。1人でもいてくれるとどこか心強さを感じたのも事実です。
でもみなさんが懸念しているのは、日本人同士で固まって遊ぶだけの留学生活になってしまわないかということでしたね。
日本人で固まっている人たちには特徴があります。それはズバリ、英語力が低い段階でコミュニティカレッジに入ってしまったということです。
英語力が低くてもTOEFLやIELTSのスコアだけギリギリで取得してしまえばコミュニティカレッジに入学することはできます。しかし、そうして入学した人も、入学後には学校の用意する英語力テスト(アセスメントテスト)を受ける必要があります。
もしこのテストで低い点数を取ってしまうと、留学生向けの英語のクラス(ESL)ばかり受ける羽目になってしまいます。そしてこの期間、歴史や化学や経済といったアメリカ人が受ける一般のクラスの多くは受けられないことになっています。
つまり、せっかく大学に入ったのに留学生ばかり集まるクラスにずっと出続ける必要があるのです。
ここに長期間留まっていると、みな英語が話せませんので自然に日本人同士で固まることになり、遊んで過ごす日々になってしまいます。アメリカ人と同じクラスを受ける機会すら限られているのですから、「勉強しないとヤバい!」という危機意識を持つこともありません。
コミュニティカレッジで失敗するケースはほとんどがこのパターンだと思いますので、こうならないように気をつけていただきたいと思います。
そのためには、しっかり英語を勉強してからコミュニティカレッジに入る必要があります。もし英語力が足りないのであれば、3~6か月ほど集中して語学学校で英語を学び、それからコミュニティカレッジに入るという方が私は良いと考えています。実際私はそうしましたが、語学学校で英語力を身につけずにコミュニティカレッジに入っていたらと思うと少し恐ろしく感じます。
そして一度アメリカ人と同じクラスを受けられるようになりさえすれば、あとは勉強せざるを得ない状況になります。遊んでいたらすぐドロップアウトです。単位が取れなければ学生ビザをキープすることすらできなくなり、アメリカにいることができなくなってしまいます。
逆にこれくらいの危機的状況になれば、大抵の人はなんとか勉強して頑張れるものですので、入学前にしっかり英語力を身につけることを心がけましょう。
この点についてはほとんど心配する必要はありません。中には移行できない単位もありますが、4大への編入を目的としたプログラムを組んでいるコミュニティカレッジであれば、どのクラスの単位は移行でき、どの単位は移行できないのか、明確にコースカタログに記載されてるからです。
例えばこの写真は、サンタモニカカレッジのコースカタログの説明ですが、赤線を引いたところに「Transfer: UC, CSU」と書いてあります。これは、このクラスはUC(カリフォルニア大学)とCSU(カリフォルニア州立大学)へ単位が移行できますよということを示しています。
こういった指針に沿って授業を選択していけば、コミュニティカレッジで取得した単位が認められず無駄になることはありませんので、心配する必要はないでしょう。
コミュニティカレッジに対する懸念は色々ありますが、そのほとんどは心配する必要のないものです。
注意すべきなのは、実際にコミュニティカレッジに行ったことのない人が、イメージだけで「日本人が遊んでるだけの学校」というようにインターネットに書き込みをしたり、吹聴してまわることです。
留学前は分からないことがたくさんあると思いますので、そういうことを見聞きすると「そうなのか。。。」と簡単に信じてしまいます。
そうならないためにも、実際に経験した人からの情報を手に入れていただきたいと思いますし、そういう情報をこのブログを通してあなたにお伝えすることができれば嬉しく思います。
ご質問があればお答えいたしますので、もし何かあれば下のお問い合わせフォームからご連絡いただければと思います。
コミュニティカレッジについて詳しくはこちら:「コミュニティカレッジとは?コミカレって短大と何か違うの?」
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