留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。
・・・
みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
コミュニティカレッジからUCLAやUC Berkeley、その他の有名大学に編入したいという方は多く、みなさまからご相談をいただくこともあります。
ではコミュニティカレッジに行った人が皆そういった大学に編入できるかというと、そうではありません。頑張れば可能性は大いにありますが、たった一つのクラスで失敗をしてしまったことで希望の大学に編入できなかったということもあり得ます。
そのため、確実な方法はないというのが正直なところですが、それでも可能性を高める方法はいくつかあります。
今日は、UCLAを初めとした人気の4年制大学に編入できる可能性を上げる方法を、実際にコミカレからUCLAへ編入した私が知る限り、すべてお伝えしたいと思います!
*そもそも「コミカレって何?」という方はこちらから読んでみてください。
「コミュニティカレッジとは?コミカレって短大と何か違うの?」
Contents
まず前提として、UCLAに入学するにはコミュニティカレッジでの高いGPA(成績)が必要となります。
UCLAのサイトによると、UCLAへの編入に合格した人の平均GPAは3.7です。
編入までに最低60単位取得することになりますので、セメスター制の学校(1クラス3単位)では20クラス取ることになります。
Aが4ポイント、Bが3ポイント、Cが2ポイントとしてGPAは計算されますので、Cを一つも取らなかった場合、Aが14クラス、Bが6クラスでGPA3.7になります。
しかもこの3.7というのは全体の平均値であり、留学生はこれより約0.2高いGPAが求められます。なぜなら、University of California(カリフォルニア大学)は州立大学であり、州立大学の一番の目的は州民の教育であるため、留学生の編入にはさらに高い成績が求められるのです。
つまり、コミカレでの成績は可能な限りオールAを狙いたいところです。
ただし、一概にUCLAといっても人気の学部とそうでない学部があり、編入の合格基準は異なります。
UCLAの編入ガイドには、人気の学部と比較的編入しやすい学部が掲載されています。
人気度の高い専攻
この図は、人気度の高い各専攻の出願者数(水色)と合格者数(青色)を表したものです。真ん中のパーセンテージは合格率です。
専攻によっては「Pre-」という言葉がついていますが、これは気にする必要はありません。例えば一番上は「Pre-Business Economics」ですが、これはビジネス経済学部に入る前の段階の人(Pre)がどれだけ合格したかという意味ですので、合格後はBusiness Economics Majorとなります。
これを見ていただければ分かる通り、人気の専攻の合格率は10%台、もしくは一桁台のものもあります。こういった学部に入るにはかなり難易度が高いと思います。
その他の専攻
こちらの表はその他の専攻です。こういった学部であれば、GPAが3.7以下であっても合格できる可能性はあるでしょう。
といっても、合格の可能性を高めるためには可能な限りGPAを高めておく必要があります。
では次からは、高いGPAを取る方法を含め、UCLAなどの人気校への編入合格率を高める方法をお伝えしたいと思います。
まず最初は、UCLAに行きたいのであれば、カリフォルニア州のコミュニティカレッジに行くと有利になります。
次の表は、UCLAへの編入元の大学ごとのデータです。
出願者数 | 合格者数 | 合格率 | 全体に占める合格者率 | |
---|---|---|---|---|
カリフォルニア州のコミュニティカレッジ | 16,329 | 4,822 | 29.53% | 92.78% |
他のカリフォルニア大学キャンパス | 690 | 149 | 21.59% | 2.87% |
カリフォルニアの他の大学 | 621 | 62 | 9.98% | 1.19% |
カリフォルニア外のアメリカの大学 | 1,503 | 153 | 10.18% | 2.94% |
アメリカ国外の大学 | 206 | 11 | 5.34% | 0.21% |
計 | 19,350 | 5,198 | 26.86% | 100.00% |
これを見ていただければ、カリフォルニア州のコミュニティカレッジからの合格者数が非常に高いことが分かります。つまり、UCLAに編入したいのであればカリフォルニア州のコミュニティカレッジに行くことが非常に重要です。
これはUCLAに限らず、カリフォルニアの州立大学でしたら州内のコミュニティカレッジが有利でしょうし、その他の州でもその州のコミュニティカレッジからの編入を優遇するようになっています。
理由としては、やはり地理的に近い大学同士はさまざまなパートナーシップを結んでいることが挙げられます。4年制大学が編入生に求める知識をしっかり身につけられるよう、コミュニティカレッジもプログラムを組んで学生に提供しているのです。
これは当たり前といえば当たり前の話かも知れませんが、普段から必ず毎日勉強するようにしましょう。逆に言えば、テスト前だけ猛烈に勉強しても、それで良い成績を取るのは非常に難しいです。
大体どのクラスでもかなりの量のテキストを読むことになります。それらをテスト前の3日程で読みこなすのは不可能です。例えそれが数学の教科書であっても、アメリカの教科書はとても分厚いのが特徴ですので、毎日コツコツと読むようにしましょう。
アメリカにはさまざまな学校の教授を学生が評価しているサイトがいくつかあります。その中で一番使われているのがRate My Professorsです。
このサイトを使って、良い先生、分かりやすい先生、厳しすぎない先生などを探すことが重要です。私もこのサイトを使っていたからこそ良い先生の授業をたくさん受けることができましたし、UCLAに入ることができたといっても過言ではないでしょう。
なぜなら、先生によってはAを一人も出さないほど厳しい方もいますので、そういう先生のクラスばかり取っていればGPAを高めるのは非常に難しくなってしまいます。
このサイトは大学生なら誰でも使っていると思いますが、入学したばかりの最初の学期は知らない方が多いと思います。これを知らずに最初の学期のクラスを選択し、GPAがいきなりボロボロになってしまったということにならないように、最初から使いこなした方が良いでしょう。
(知らなかった方、知れて良かったですね!)
入学後、取りたいクラスはインターネットで申し込みをします。申し込みは一度に全学生に開放するとアクセスが集中し、サーバーがダウンする可能性があるからでしょうか、学生をいくつかのグループに分けて順番に申し込みができるようにしている学校が多いようです。
そしてこの申し込み順は、学校がそれぞれの方針で決めます。(例、サンタモニカカレッジの場合は、卒業に近い学生が優先的に申し込みができるようになっているそうです。この辺りは「卒業生が語る、サンタモニカカレッジの評判とその真実」に書きましたので、併せてご覧ください。)
つまり、あなたの順番が回ってきた時、あなたが受けたい人気のクラスはすでに定員いっぱいになっていて申し込みができないということが起こり得るのです。
しかしここで引き下がってはいけません。第2、第3希望のクラスを取りあえず申し込んでおき、第1希望のクラスにも最初の日の授業に行きましょう。最初のクラスに参加し、授業後に先生に「このクラスをどうしても受けたい」と言いましょう。
「学校に慣れてきたらそうしよっかな」では遅いです。最初の学期から行動しなければ、どう頑張ってもAを取れないような先生に当たり、そのためにUCLAへの編入の可能性が閉ざされる場合があります。
アメリカ人も留学生もみんな普通にしていることですので、「そういうものなんだ」とだけ頭に入れ、授業開始初日から積極的にいきましょう。
先生と仲良くなるなんて、どうやって?と思われるかも知れませんが、簡単です。しっかり勉強した上で、分からないことを何度も聞きに行きましょう。
授業後や先生のオフィスアワーを使って、何度も質問をしましょう。すると勉強そのものも楽しくなりますし、先生も「この子は頑張ってるな」と思ってくれます。先生という職業の人は、頑張っている生徒を応援したくなるものでしょう。
私も大学生活を通して、よく質問をしに行ったクラスの方が総じて高い成績を修めることができました。それは、質問をすることで理解が深まるだけでなく、先生が重要であると考えているポイントが分かったり、時にはテスト前に「ここをきちんと押さえておくといいよ」と教えてくれることもありました。
そういったさまざまなメリットがありますから、先生とのコミュニケーションを密に取るようにしましょう。
英語、数学、専攻のクラスで高い成績を修めることは、希望の大学へ合格する確率を上げる上で必須です。この3つには全力投球しましょう。
といっても、全部Aを取るのは難しいものです。特に、アメリカ人に混ざってクラスを受ける英語の授業でAを取るのは至難の業でしょう。私は必須の英語2クラスで、Aが一つとBが一つでした。Bのクラスは英文学のクラスだったのですが、古典的な英語を読みこなす必要があり、正直さっぱり分からず、Bを取れたのもラッキーだったほどです。
なんとかAとBを取れたのは、Rate My Professorsを見てしっかり先生選びをしたからだと思います。
また、専攻のクラスは4~5クラス受ける必要がありますので、すべてAを取るのはかなり難しいと思いますが頑張りましょう。私は一つ専攻のクラスでBを取ってしまいました。学期が始まってまだ初期の頃の小テストで、その後の挽回が不可能なほど悪い点を取ってしまったのです。
私はUCLAには合格したものの、カリフォルニア大学で一番レベルが高いとされるUC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)には不合格だったのも、ここが原因ではないかと思っています。
このように、一つの小テストで合否が左右される可能性がありますので、学期中は全力投球するようにしましょう。
Cを一つ取ると、それだけでかなりのインパクトがあります。コミュニティカレッジで取得する60単位の内、1クラスでCを取るだけで、残り全てのクラスがAだったとしてもGPAは3.9まで落ちてしまいます。
そして、こういうことは結構あるものです。先ほどの私の例のように一つの小テストで挽回不能なほど悪い点を取ってしまったり、徹夜で勉強したがためにテストを寝過ごしてしまったなんてこともあり得ます。(私もUCLA時代、寝過ごして1時間遅れでテストを受けたことがあります・笑)
また、コミカレ入学後の最初の学期は要注意です。勉強の進め方も分からず、何となく高校の続きのような気分でいると痛いしっぺ返しを食らうことになります。
実際に私も、最初の学期でこの失敗をしました。課題の多かった数学の授業ばかり勉強していて、他の教科はなおざりになっていました。この時はまだ、受けているクラス全体の勉強スケジュールなどをしっかり管理できていませんでした。
そのため、期末試験でどう頑張ってもCを取ってしまいそうなクラスがあることが判明し、このクラスはドロップした上で次の学期に再受講しました。二度目は最初からリーディングもしっかりこなし、きっちりAを取りました。そのため、記録としてはAが上書きされ、ドロップしたことはGPAには反映されませんでした。
これは何度もできることではありませんし、こんなことばかりしていたらいつまで経っても必要な単位が取れなくなってしまいます。そのため、私がこの方法を使ったのは一度だけです。
こういうことの無いように勉強しつつも、「どうしても」という場合のみそういう選択肢もあることを知っておきましょう。
コミカレで提供されるクラス一覧をコースカタログで端から端まで見ていると、簡単にAを取れそうなクラスがいくつかあることに気づくと思います。もしそういったクラスを取ることができるのであれば積極的に取りましょう。
私の場合は、カウンセリングとギターのクラスがそれに当たりました。カウンセリングのクラスは「Student Success Seminar」というクラスで、難しいアカデミックな感じがまったくなく、課題さえ提出していれば簡単にAを取れるクラスでした。そして「Guitar First Level」「Guitar Second Level」というクラスも楽勝でした。
しかもこれらのクラスは、4年制大学にきっちり認められたクラスです。
60単位を取得する中で、必須科目以外の残りのクラスは、単位の移行が可能なクラスなら何でも取ることができます。この部分は好きなクラスを取ることと、確実にAが取れるクラスを取ることが重要だと思います。
しっかりと成績を修めていく上で、周囲の生徒の存在は欠かせないものだと思います。すべて自分で調べ、考え、やり抜くだけが勉強ではありません。
特に良い先生の情報やこれから受けるクラスを既に取ったことのある人の情報は貴重です。これらを活用しない手はないでしょう。
この辺りがとても上手なのが中国、韓国、台湾からの学生です。彼らは密に情報を共有し、うまくやっています。過去問が全部残っており、すべて自由に見られるようになっているという話を聞いたこともあります。
日本人はこういうところがあまりうまくないのか、それとも私が友達が少なかったからなのかは分かりませんが(笑)、私はこういったメリットを享受することはできませんでしたが、あれば活用するのも手だと思います。
これは別にカンニングではありませんし、人と協力しながら勉強するというスキルは社会に出てからも必要なスキルだと思います。逆に、一人で全部こなすというのは、社会に出てからは非現実的です。
自分でも頑張りつつ、かつ周りの学生と上手く情報交換をしながら勉強していくことが大切だと思います。
ここまでお話したことすべては、当然ながら高い英語力があって初めてのことです。
コミュニティカレッジ入学に必要な英語資格のハードルは決して高いものではありませんが、その点数ギリギリで入学しても、留学生向けの英語のクラス(ESL)をたくさん取ることになってしまいます。またもしそうならなくても、コミカレで良い成績を修めていくことは非常に難しいと思います。
コミュニティカレッジの英語資格一例
TOEFL(450 PBT, 133 CBT, 45 IBTなど)/IELTS(5.0)
私がコミュニティカレッジに入学した時はTOEFLが590 PBT(およそ240 CBT, 96 IBT, IELTS 6.5相当)でしたが、英語力不足でとても苦労しました。
その経験からも、可能であれば入学時点でTOEFL(600 PBT, 250 CBT, 100 IBTなど)/IELTS(7.0)以上に上げておくことが望ましいと考えています。
英語の勉強というと英会話が一番に頭に浮かぶ方も多いと思いますし、アメリカの大学というとディスカッションやプレゼンテーションが多い印象があります。しかし、コミュニティカレッジに限って言うと、一番必要なのはリスニングとリーディング、その次がライティングで最後にスピーキングだと思います。
まずは授業が理解できなければ話になりませんので、リスニングの重要性は分かっていただけると思います。もしここでつまずくようであれば、授業を録音するのも手でしょう。
私も実際、先生が非ネイティブで英語の訛りがきつく、また授業内容も難しかったため非常に苦労したクラスがありました。その時は、授業をすべて録音し、家で聞き返してノートを作成していました。
アメリカには色んな英語を話す人がいますので、誰もがみな英語教材のようなきれいな発音をしてくれるものとは思わない方が良いでしょう。
次はリーディングです。例え専攻が数学だったとしても、アメリカの教科書は説明が事細かに文章で書かれていますので、かなりの量のリーディングをこなすことになります。リーディングが苦手な方は大学でかなり苦労すると考えた方が良いと思います。
その次はライティングです。テストが記述式であったり、リサーチペーパーを書く機会がたくさんあります。ライティングのスタイルそのものは英語の授業で学ぶので特に問題ないと思いますが、ライティング力は一朝一夕に身につくものではありませんので、時間をかけて練習する必要があると思います。
また、リーディングとライティングには単語力やたくさんの英語表現を身につけておく必要があると思いますので、TOEFLの単語集などをしっかり覚えることが役に立つと思います。(単語の効率的な覚え方は「たったこれだけ!この復習方法で、面白いほど覚えられる!」をご参照ください)
そして最後がスピーキングです。コミュニティカレッジでもクラスでディスカッションをしたり、先生と話をしたりする機会がありますので必要ないことはありませんが、リスニングやリーディングほどは重要ではないと思います。
ですので、「英語力を上げる」といった時に、どのスキルを重視して勉強していくかということをしっかり頭に入れて勉強して欲しいと思います。
ボランティア活動やクラブ活動は必須ではありませんし、これらの活動をいくらしたところで成績が悪ければ希望の大学に編入することはできません。まずは成績第一で考えてください。
GPAはなるべく4.0に近いものをキープした上で、さらにアピールポイントを作るために、ボランティア活動やクラブ活動をするのはプラスになることはあってもマイナスになることはないでしょう。
私もコミカレ時代、「何かした方が良いのかな?」と思い、少しだけボランティア活動とクラブ活動をし、願書にも記入しました。ただし、これがどれ程のプラスになっていたかは分かりません。
高いGPAを確保することに全力を注ぎ、それでもまだ余裕があるようであればボランティア活動やクラブ活動などをするとよいでしょう。
UCLAをはじめとした競争率の高い大学へ編入するためのアドバイスを、経験者の視点から書いてみました。
私は4年制大学への出願時のGPAは3.89、そしてコミカレ時代の最終的なGPAは3.92でした。それでもUC Berkeleyには受かりませんでしたので、その厳しさがよく分かります。
頑張って勉強することはもちろん、その上でこの記事で書いたアドバイスも参考にしていただければきっと道は開けると思いますので、ぜひ頑張って希望の大学への編入を果たしていただきたいと思います。
UCLAへの編入実績ナンバーワンのコミカレと言えばサンタモニカカレッジ!
サンタモニカカレッジの情報はこちらから
無料E-Book:
「絶対に失敗しないアメリカ語学留学」
ブログには書けない、あなたの留学を成功に導く完全ノウハウ
アメリカに語学留学したい!でも費用がいくらかかるか分からない。高いって聞いたけど、安くする方法はあるの?
そんなあなたの「アメリカ語学留学費用に関する疑問をすべて解決するセミナー」を行います!
詳細はこちらのページをご覧下さい!