【シニア留学】60歳からのアメリカ・ニューヨーク留学体験談

【シニア留学】60歳からのアメリカ・ニューヨーク留学体験談

ブライアント公園とニューヨーク公立図書館

留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。

 

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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

60代、70代、80代の留学なんて無理と思っていませんか?留学なんて若い方がするもので、私は夢のままとっておこうなんて思っていませんか?

今回は、ニューヨークに留学中の生徒様に現地でお会いし、留学生活、英語の上達度合い、今後のプランなどについてお話を伺いましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。

今回お話をお伺いしたのは、60代前半の女性で、しかもアメリカ本土は初上陸の方です。この方の体験談を通して、「私にもできるかも!」と思っていただけたら幸いです。

プロフィール
  • お名前:Aさん
  • 留学期間:1年間(インタビュー時点では5か月目)
ニューヨーク・シニア留学体験談
Q. ニューヨークを楽しまれていますか?

楽しんでいるというより一生懸命ですね。あまりミュージアムにも行けていませんし、公園もセントラルパークに一回行ったきりです。でも最近はお友達もできて楽しくなってきました。

今はまだあまり英語の上達は実感できていませんが、とにかく学校だけではなく色んな所に参加して英語を喋らなきゃいけないと思いながら活動しています。

Q. お友達は学校の方ですか?

学校もそうですし、学校以外の人も多いです。

例えばMeetupのウォーキングのグループに参加した時に、そこで知り合ったフィリピン系のアメリカ人に「去年日本に行ったのよ」と話しかけられて、それがきっかけで友達になりました。

(注、Meetupとはインターネットを利用した同好会です。meetup.comというサイトが有名です。)

すごく優しくしてくれて、色々なところに誘ってくれたりホームパーティーにも誘って頂きました。

Q. 英語の勉強にもなりますね。

そうですね。でも何言ってるのかまだ全然分からないんですけどね(笑)。

あとは私はテニスをしていて、そこでもお友達ができましたので楽しいですね。

知り合う人がみんな本当に優しくて。「なんでこのおばさん一人で来たんだろう」って心配してくれているのかも知れませんね(笑)。

Q. そもそも留学しようとしたきっかっけは?

震災があって、それから色々考え始めたんです。リタイアの時期も近づいてきていましたから、「このまま仕事を続けるかどうか」と悩んだ結果、辞めて自分の夢だった海外留学を実現させることにしました。

Q. 以前からずっと留学したかったのですか?

はい、そうです。若い頃は東京で働いていたのですが、昔のOLの仕事はコピーとかお茶汲みとかそういう感じですよね。メインの仕事なんか全然やらせてもらえなくて。それがすごい空しくて、仕事のキャリアアップを出来ないかとずっと思っていました。

でも昔の話ですから、パソコンもなければ何の情報も得られなくて。そのまま田舎に帰って結婚して、そのままの状態でした。

私は東北出身なのですが、震災に遭って、もしあの時死んでいたら夢の実現も出来なかったなと感じて。いつ死ぬか分からないのであれば、自分のしたいことをしようと。私は考えるより行動に移すタイプなので、勢いもあって決めました。

また、そんなことを家族に話したら息子がすごくプッシュしてくれて、一番の理解者になってくれました。

考えてみれば、すべてお膳立てされた気がします。震災もありましたし、娘も海外に転勤になりました。自然と私が留学する状況が作られた感じです。

Q. アメリカ、ニューヨークというのは以前から決めていたのですか?

まず最初は、トランプさんが大統領になって、「これはちょっと面白そうだぞ」と(笑)。

というのも、「なぜアメリカ人はトランプさんを選んだんだろう?」ということに興味が沸いたんですよね。それで、その背景などを知りたいなと思い、アメリカに決めました。

都市に関しては、やっぱりアメリカと言えばニューヨークかな~と思って決めました。他の街はあまり分からなかったこともあって、特に検討しませんでした。

Q. これまでアメリカに行かれたことはあったのですか?

ハワイやグアムはありますが、本土は初めてです。

Q. 初めてニューヨークに来られた時の印象は?

1週間最初はAirbnb(民泊のサイト)で取った宿が、ハーレム(ニューヨークの地名)にあって周りには黒人しかいなかったんです。それでちょっとビビっちゃって(笑)。アジア人が私一人だったんですよね。それで次の所を探さなきゃと思って地下鉄に乗って色んな所へ行って。

Airbnbの黒人のオーナーは「見つからなければ1か月いてもいいよ」と言ってくださったんですが、怖くてしょうがなかったんです。オーナーからは「何が怖いの?」と聞かれましたが(笑)。

5月いっぱいは日本人女性と黒人カップルの所に住んでいましたが、今はクイーンズで日本人女性3人でルームシェアをしています。

最初は現地の人とルームシェアすることを考えて何軒か見たんですけど、中々良い所がなく、今の所に落ち着きました。

Q. 治安はどうですか?

治安はすごく良いところです。スパニッシュ系の多い所で、自動車工場がすごい多い所なんです。ディーラーとかが並んでいて。

最初から治安はあんまり不安は無かったです。犯罪率が低いのはニューヨークの治安のページを読んで知っていましたし。荷物を日本人感覚で置いてちゃだめだよというのは聞いていましたのでそれは気をつけました。

Q. 怖い思いをしたことは?

ないです。安全面では大丈夫ですね。

Q. ニューヨークの今の印象は?

色んな人種の人がいるなという感じですね。色んな人がいて楽しいです。meetupに行くと色んな国の方がいて、それぞれ文化が違うじゃないですか。豚肉や牛肉が食べれない人がいたりとか。そういう違いを目の当たりにするのは楽しいです。

今振り返って日本を見てみると、「平和なんだな~」というのに今更ながら気づきましたね。日本の外に出てみて初めて気づいたことですね。

Q. アメリカの食べ物は大丈夫ですか?

私はハンバーガーやサンドイッチは日本にいた時にはあまり食べなかったんです。でもそういうものが多いですし、最初はお米も炊けなかったので、1日1食くらいしか食べられませんでした。

でも住まいが確定してからはお米が炊けるようになりました。お米を食べられると落ち着きますね(笑)。

レストランにも色々行ったのですが、チップもあって高いですし、あまり口に合うものがありませんでした。でも私はあまり食べ物にはこだわらないので、お腹を満たせればそれで大丈夫です。

Q. これまで英語は勉強されていたのですか?

ニューヨークに来る前に1か月間日本で英語の学校に行っていて、そこは「学校では英語を話しなさい」という学校でした。先生もずっと英語でしたから全然分かりませんでした。

その時のショックがあったので、ニューヨークに来てからはあまりショックは受けませんでしたね。

ただ、当然のことですが、授業では文法用語が全部英語なので、最初はそこから分からなかったです。日本にいる時からその位の単語は頭に入れておくべきだったと思います。

Q. 授業は難しいですか?

最初は先生の言うことも生徒の言うことも分かりませんでした。今は留学して4か月半くらいですが、先生の言うことは分かるようになりました。

それから授業で分からなかったことを家に帰って復習したら、あぁなんだこれか、と分かることもありました。簡単なことでも英語で説明を受けて理解する難しさは今でもありますね。

先生によっても色々違い、例えば板書を多くする先生もいましたし、ずっと話して進める先生もいますので、鍛えられますね。

Q. 日々のスケジュールはどんな感じですか?

学校はお昼過ぎには終わりますので、その後はどうしようかといつも悩みますね。なるべくmeetupに参加したり、午後のフリークラスを探して参加したり、図書館で開催されている英会話クラスに行ったりして、とにかく一日のスケジュールを埋めるようにしています。

そうすればそこでお友達ができて英語を話す機会が出来たりしますからね。

学校はあまり日本人がいないので、クラスの外国人とお互い分からないながら話をしています。みんないい子が多くて、だんだん私をいじるようになってきて(笑)、すごくそんな日々を楽しめています。

Q. 生徒さんは若い人が多いですか?

そうですね、若い人が多いです。でも最近、40代、50代の人がフィリピンとか韓国とかから来ています。多分ご主人の都合とか家族で来られているんでしょうね。

Q. 若い人の中で、気後れするようなことはないですか?

それは自分次第だと思います。私は最初からそういうことは気にしていなかったですけどね。

「私は50代だから、60代だから」って思う時点で気後れしちゃってますよね。あまりこちらの人は年齢を気にしなくて、「年だから」とか「30でおばさんだ」なんて言うのは日本人だけですね。

Q. 授業の質はどうですか?学校の先生はどんな方ですか?

30歳くらいの若い先生なんですが、とても楽しい授業をしてくれています。

最初は中々話すことが出来なかったのですが、私が一生懸命喋りたいというのが伝わって、朝学校に来ると新聞のトピックスや昨日したことについてなど話しかけてくれるようになりました。今ではもうお友達のようですね。

私の場合は費用を重視して選んだ学校ですので、正直なところ、最初は学校や授業に対する不満もあったんです。でも、こうしたいという自分の意思を言葉にして伝えて、先生も分かってくれました。ここは外国ですし、やっぱり言わなければ伝わらないんだなと感じました。

本当に英語を喋りたいと思ったら、どこの学校に行くかも大事ですけど、でも最後はやっぱり自分次第なんだと思います。学校以外で英語を使う機会も、作ろうと思えば自分で作っていけますしね。

逆に1年いても2年いても喋れない人は喋れないので、自分次第だと思います。

Q. 英語の上達具合はどうですか?

ニューヨークに来る前は全然喋れなかったので、その時よりはかなり喋れるようになりました。でもまだ、ニューヨーカーの言葉は分からなかったりするので、リスニングは課題ですね。

あとは単語量も少ないので、リーディングもまだまだ難しいなと感じています。

Q. 留学期間はまだ半年以上ありますが、目標を達成できそうですか?

まだまだ、目標達成には程遠いです(笑)。でも英語の話せる方によると、ある日突然急に分かる日が来るようになるらしいですので、そこにたどり着くまでは頑張るしかないですね。

でも今後は勉強ばかりでなく、少しずつニューヨーク生活も楽しんでいきたいなと思っています。

Q. 英語をできるようになったらやりたいことは?

英語を使って仕事したいなぁと思っています。東京オリンピックでボランティアもしたいですね。

Q. 留学をしたいけれども一歩踏み出せない方に、アドバイスはありますか?

日本の定年は60歳ですが、そこからまだ人生は20数年ありますよね。その間に何をしたいのかを考える必要があると思います。

私は「60歳になって会社辞めました、じゃぁこれからは毎日お友達とお茶でもしましょう」というのが好きでなくて、常に前を向いていたいと思っています。そのためにはもっとスキルアップを図らないと次の段階に行けないと思うので、もっと行動しなければなと思います。

やっぱり震災を経験してから、「明日は来ないかも知れないと思って行動しなければ」という風に、人生観が変わったというのがありますね。

もちろん家庭もありますが、60歳近くになると子供たちももう大人ですからね。だから、色んな状況はあると思うんですけど、やりたいことを自分から発信したら分かってくれるんじゃないかと思うんです。

だから3か月でも半年でもいいからまず行ってみて、まずはやってみるしかないんじゃないですか?日本にいながら「どうしよう、どうしよう」と思うよりも、まずは行ってみて、暮らしてみると、「もうちょっと頑張ろう」と思うと思います。

人生って、考えてもその通りにならないじゃないですか。考えた通りになってたら誰も苦労しないですよね。だからまず行動ですよね。今日と明日だったら、今日の方が若いですし。

一日でも早く、何十年か後にこうなっていたいというイメージを作らないと、次に踏み出せないんじゃないでしょうかね。

インタビューを終えて

これまで何人もの生徒様にアメリカでの留学生活の様子をインタビューしてきましたが、最も精力的に活動されている印象を受けました。そのやる気と体力は、すごいなと思いました。

その源は、やはり震災での体験があったからなんだと思います。

 

「今日やるか、一生やらないまま終わるか。」

 

そんなメッセージをこの方からはもらった気がします。

 

もしこの記事を読まれたあなたも留学を検討されているようでしたら、夢への挑戦をぜひお手伝いさせて頂きたいと思いますので、ぜひお問い合わせフォームからご連絡頂ければと思います。

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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