留学経験者はポンコツばかりだと!?グローバル人材って一体何よ?

留学経験者はポンコツばかりだと!?グローバル人材って一体何よ?

当ブログは、サポート無料の格安アメリカ語学留学エージェント「留こみ!」代表ぶっちが、留学、アメリカ、英語、人生論などについて綴ったブログです。

 

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みなさんこんにちは、留学カウンセラーのぶっちです。

今日はちょっと黙ってられない記事を発見しましたので、それに対する意見を書いてみたいと思います!

その記事のタイトルは、「『留学経験者はポンコツばかり』グローバル人材採用担当の嘆き」。

要するに、留学経験者である私はポンコツと言われているわけですし、これから留学したいと思ってこのサイトを訪問してくれている読者のみなさまはポンコツ予備軍と言われているのです(笑)。

しかも、言っているのは「グローバル人材採用担当」だそうです。

えぇ、私もそれでしたよ。私も某企業で以前グローバル人材採用担当とやらをやっていましたよ。

というわけで、今日はこの記事に対する反論記事を書きます!

これから留学しようとしているみなさん、現在留学しているみなさん、そして留学経験者のみなさん!

我々はポンコツなんかじゃない!

「留学経験者はポンコツばかり」

まずこの「留学経験者はポンコツばかり」グローバル人材採用担当の嘆き」という記事は何を言っているのかを整理してみましょう。

簡単にまとめると、

  • 留学経験者は語学能力以前の問題を持つ“自称グローバル人材”がほとんど。ポンコツばかり。
  • この「某旅行代理店」に不採用になったポンコツ達は、「企業は見る目がない」「日本企業はどこも一緒」と吐き捨てる。
  • 留学経験者は、男はロン毛、女はど派手なメイクで面接に現れるらしい。
  • 雇った後も、外国人のお客さんの前で「fuck’in~」を多用する。
  • “自称グローバル人材”は日本語もおろそか。
  • ハロウィン前後は留学経験者の有休が多い。
  • 海外で勉強したからと言って“グローバル人材”が育つ訳ではない。
  • 海外では日本人同士で傷の舐め合い、国内では語学を活かして“ドヤ顔”。

だそうです。

ところでこのグローバル人材採用担当のIさんとやらも米国留学をしていたそうですね。ということはこの方もポンコツでしょうか。

20代前半までバックパッカーだったということで、どんなスタイルの留学だったのかは分かりませんが、留学経験者を一様に皆ポンコツと見てる辺り、人事担当者としては相当なポンコツでしょう。

というか、「fuck’in~」じゃなくて「fuckin’」だし。スペルぐらいまともに書こうよ。。。

ま、記事もポンコツということで(笑)。

留学経験者と人事採用担当者、ポンコツはどっちだ?

まず議題の核心、留学経験者はポンコツばかりなのか?について書く必要があるでしょう。

確かにこの記事で紹介されている留学経験者はなかなかのポンコツのようです。

企業に不採用になったら捨て台詞を吐き、面接にロン毛・ド派手なメイクで現れ、お客さんの前で「fuckin’」を連発し、日本語がおろそかで、ハロウィン前は有給を取得すると。

ちなみに、お客さんの前で「fuckin’」と言ったり日本語がおかしかったり有給がどうのこうのということは、この会社はそういう人を雇ったということですよね。グローバル人材として雇ったわけですよね?

それは採用した方がポンコツなんじゃないの(笑)。

ポンコツだから人を見極められなかっただけな気がしますが。。。

留学経験者はみなポンコツなのか?

このステレオタイプを読んで、「いや私、留学する・してる・してたけど全然そんなんじゃないし」と思う方がほとんどでしょう。留学経験者の私にもまったく当てはまらないです。私はポンコツどころか、よく好青年と昔から言われております(笑)。

では何が問題かと言うと、こうやって一概に「留学生はこう」と決めつけられるのが良くないんですよね。こうしてステレオタイプ化されることが。

世界には色んな価値観があることを学んできた留学経験者は、そんな風に決めつけられると「だから日本は~~」とどうしても思ってしまう。正直、日本社会はダイバーシティーに関しては遅れていると思いますし、この企業もそうなのでしょう。

でもそれはある意味仕方ないとも思います。

だって日本という社会が世界的に見たら均一だから。

そんな日本社会に、価値観が広がりまくった留学経験者が「アメリカではこうなんですけど、日本ではこうですよね」なんて言うと、すぐ「アメリカかぶれが」とか「まず会社の文化を理解してからモノを言え」とか「あいつは日本社会ではうまくやっていけそうにない」とかって言われちゃうんですよね。

結局、人と違う=ポンコツ扱いになってしまう。

そうすると結局、「グローバル人材採用担当」とやらが採ろうとしている「グローバル人材」って何なの?ということになってしまいますよね。

では留学経験者は日本社会で必要とされていないのか?

だから留学経験者は、帰国後すぐは日本社会にうまくなじまないところもあるかも知れないですね。外国で感じる「カルチャーショック」は知られているけど、帰国後に「逆カルチャーショック」を受けることはあまり知られていませんしね。

「逆カルチャーショック」というのは、海外で新たな世界を見て感じ、これまでになかった別の軸を手に入れた人が帰国した時に、海外と日本の違いに驚くこと。これはほとんどの留学経験者に起こると思います。

でもそれは、経験したことのある人にしか分からない。残念ながら大半の人は留学経験はないから、分かってもらえないのも仕方ないんです。

だから最初は苦労するかも知れないけど、それを以て「留学は意味ない」とか言うのもおかしいし、ましてやポンコツ呼ばわりされる筋合いはない。

グローバル人材って何だ?

僕が思うのは、日本社会はもっともっと多様性を必要としている。

別にそれは、外国人留学生を受け入れるとか、外国人を雇い入れるとか、そういうことじゃない。

もっともっと色んな価値観を持った人が、自由に意見を言い、かつ相手の意見を尊重し合うこと。色んなものを見聞きして、感じて、学んで、成長してきた人が日本の社会を変えていく必要があると思う。

企業が「グローバル人材」とやらを雇うのは、ただ単純に外国語が話せる人が欲しいっていうだけじゃなくて、世界でビジネスをする上で、異なる価値観を受容し、そんな中でも自分の色を出して力を発揮していける人が欲しいからだよね。

別に「グローバル人材」とやらになるのに留学経験は必須ではないと思うけど、「ずっと地元にいました」という人よりはやっぱり留学経験のある人の方がグローバル。

それは、海外に一度出て、これまで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない現実をまざまざと感じてくるから。

そんな経験のある人は、これから絶対にもっともっと必要になると思う。

今はまだ日本社会全体が異なる価値観を許容でき切れていないから、すぐにポンコツなんて言われちゃう。

だけど、10年、20年後を見て考えよう。

今はまだ、インターネットが本格的に普及してから20年も経っていない。でも、インターネットは本当に人々の生き方を変えたよね。ということは、それくらいの変化、いやもっともっと大きな変化が、ものすごいスピードで今後10年、20年で起こるということ。

「だったら留学なんてしなくても、言語なんか自動翻訳機が全部翻訳してくれるようになるから必要ないんじゃないの?」って思うかも知れない。

でも僕はそうは思わない。

留学という、これまでの自分の価値観を客観的に見つめ直す経験、そしてそこから得られる芯の強い自分、「こうあるべき」というという考えを捨てて本当の自分に出会えた自分。そういうのを持っている人は、言語がどうとかそういうんじゃなく、本当に強いと思う。

それに、いくら自動翻訳機が翻訳してくれたって、やっぱり最後は人と人のつながりだと思うな。同じ言葉を話して笑いあえるような人と人との温かみは、今後も消えることはないと思うなぁ。

だからやっぱり、これからも留学ってとっても価値のあることだと思う。いや、これからさらに、本当に必要とされることだと思う。

留学を経験した僕は、少なくともそう思ってます。

まとめ

最初は「ポンコツとはなんだ!けしからん!」というような記事を書こうと思ってましたが、なんだか全然思わぬ方向に話が進んでいきました(笑)。

多分僕は、やっぱり留学が好きなんです。本当に素晴らしいと思うんです。だからやっぱり、そういうことを書きたくなっちゃうんだなぁって書きながら思いました。

もしかしたらあなたも、留学後帰国して、「自分らしく」生きてたらポンコツなんて言われることもあるかも知れない。

でもそれは、今の日本社会より先に行ってしまったから後ろ指をさされているというだけのこと。数年スパンで見れば、全然どうってことないものですよ。

だからどうか、「留学経験者はポンコツばかり」なんて言ってるポンコツ記事に心揺らされないで、自分の道を進んでほしいなぁ。

僕はそう思っています。

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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