和訳付!ワムの「ラストクリスマス」の歌詞は意外に意味深?

和訳付!ワムの「ラストクリスマス」の歌詞は意外に意味深?

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みなさんこんにちは。アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。

前回のマライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」に引き続き、今日はもう一曲クリスマスソングをご紹介したいと思います。

それはこの曲、Wham!(ワム)の「Last Christmas(ラストクリスマス)」。

みなさんもどこかできっと聞いたことのある曲だと思います。とてもいい曲ですよね。

でも、実は歌詞を見てみるとハッピーな曲じゃないんです!メロディはハッピーな感じがしますけどね。

それでは今日はこの曲を学び、街中で聞いた時に一緒に歌えるように練習していきましょう!

歌詞を確認しよう

それではまず、曲の歌詞を確認しましょう。

(*)
Last Christmas
去年のクリスマス
I gave you my heart
僕は君にハートを捧げたんだ
But the very next day you gave it away
でも君は次の日にそれを捨て去った
This year
今年は
To save me from tears
涙を流さないように
I’ll give it to someone special
僕はそれを(誰か他の)特別な人にあげるんだ

(*)

Once bitten and twice shy
一度噛まれたら二度目は臆病になる
I keep my distance
君とは距離を置いたけど
But you still catch my eye
いまだに君は僕の目を奪うんだ
Tell me baby
教えてよ
Do you recognize me?
僕のこと覚えてる?
Well
まあ
It’s been a year
あれから一年経つから
It doesn’t surprise me
もう驚かないけどね

(Happy Christmas)
(よいクリスマスを)
I wrapped it up and sent it
僕はそれを包んで送ったさ
With a note saying “I love you”
「愛してる」ってメモを添えてね
I meant it
本気だったよ
Now I know what a fool I’ve been
僕がバカだったのは、今なら分かるよ
But if you kissed me now
でも今君がキスしてくれたら
I know you’d fool me again
きっとまた僕は騙されちゃうだろうね

(*)2回

A crowded room
混み合った部屋
Friends with tired eyes
疲れた目をした友達
I’m hiding from you and your soul of ice
僕は君と 氷のような君の心から隠れてる
My god
ああ
I thought you were someone to rely on
君なら信頼できると思ってたよ
Me?
僕かい?
I guess I was a shoulder to cry on
僕は都合のよい存在だったんだ

A face on a lover with a fire in his heart
心に火を灯した僕の顔
A man under cover but you tore me apart
隠してたけど君は僕をずたずたに傷つけた

Now I’ve found a real love
でも今は本当の愛を見つけたんだ
You’ll never fool me again
君はもう僕を騙すことはできないよ

(*)2回

A face on a lover with a fire in his heart
心に火を灯した僕の顔
(I gave you mine)
(僕は君に愛をあげたんだよ)
A man under cover but you tore him apart
隠してたけど君は僕をずたずたに傷つけたんだ
Maybe next year I’ll give it to someone
来年はきっと他の誰かに愛を捧げるよ
I’ll give it to someone special
誰か他の素敵な人に

 

 

英語のポイントチェック

この曲の歌詞は全体を通してシンプルな英語で書かれていますが、いくつかポイントとなる点を解説したいと思います。

1.
But the very next day you gave it away
でも君は次の日にそれを捨て去った

the next dayにveryをつけることで、「すぐ次の日」というニュアンスを出しています。gave it awayは人に何かをあげることです。ここではhis heart、彼の心ですから、あげるというよりは捨て去ると訳しました。

2.
Once bitten and twice shy
一度噛まれたら二度目は臆病になる

これはことわざです。日常会話でもこのまま使えるので、覚えてしまいましょう。

3.
I meant it
本気だったよ

「I mean it」で「私はそれを意味する」、つまり「本当にそう思って言ったんだよ」、ということで「本気だったよ」と訳しました。meantはmeanの過去形です。アイメンティット、という感じで繋げて発音しましょう。

4.
Now I know what a fool I’ve been
僕がバカだったのは、今なら分かるよ

「what a fool」は「どんだけバカなのよ」という感じで、その後「I’ve been」「私はこれまで」と説明しています。

5.
I guess I was a shoulder to cry on
僕は都合のよい存在だったんだ

I guess・・・で「多分そうだと思う」という予測を意味します。「shoulder to cry on」は「悩みを聞いてくれる人」です。泣く人を肩で受け止めてあげるというところからきた表現だと思います。今回は、自分は相手を愛していたのに相手は自分のことをただの相談役と考えていたことから、都合のよい存在と訳しました。

6.
A man under cover but you tore me apart
隠してたけど君は僕をずたずたに傷つけた

under coverは直訳すると「カバーの下」になりますので、隠れていたという意味でしょうか。toreはtearの過去形です。tearは涙という意味もありますが、引き裂くという意味もあります。この場合は「僕を引き裂いた」ということになりますから、「ずたずたに傷つけた」と訳しました。

この曲のストーリー解釈

歌詞を読んでみてどう思われましたでしょうか?メロディだけを聞いていると楽しいクリスマスの曲かな?と思っていましたが、歌詞を見るとかなり悲しい曲であることが分かりますね。

しかし、この曲の歌詞も色々な解釈をすることができます。

まずこの主人公は、昨年のクリスマスに彼の愛を伝えました。しかし翌日には彼は捨てられてしまいました。

だからTo save me from tears I’ll give it to someone special(涙を流さないように 僕はそれを《誰か他の》特別な人にあげるんだ)と言っています。実際、Now I’ve found a real love(今は本当の愛を見つけたんだ)と言っています。

しかしBut if you kissed me now I know you’d fool me again(でも今君がキスしてくれたら きっとまた僕は騙されちゃうだろうね)とも言っています。つまりまだ彼はこの女性に気持ちがあるのでしょう。

しかも、曲の最後の方では、Maybe next year I’ll give it to someone(来年はきっと他の誰かに愛を捧げるよ)と言っています。つまり今年ではないわけです。

ということは、先ほど言っていた、Now I’ve found a real love(今は本当の愛を見つけたんだ)という部分はいくつかの解釈ができます。本当の愛なんて見つけていないのに強がってウソをついているのかも知れませんし、新たに出会った素敵な人がいるのかも知れませんし、もしくは仮の彼女がいるのかも知れません。

いずれにしても、Once bitten and twice shy(一度噛まれたら二度目は臆病になる)なんて言いながらも、まだ前の彼女に対する気持ちを引きずっているというわけですね。実際、But you still catch my eye(いまだに君は僕の目を奪うんだ)と言っていますし、But if you kissed me now I know you’d fool me again(でも今君がキスしてくれたら きっとまた僕は騙されちゃうだろうね)とも言っています。

「Now I’ve found a real love(今は本当の愛を見つけたんだ)」というのが強がりのウソなのか、新しい彼女がいるのかで、この曲のイメージは大分違ってきそうですね(笑)。

この曲に対する過激なコメント

ここで書いた解釈は私の解釈ですので、もしかしたらまた違った見方があるかも知れません。

そこで他の人はどんな解釈をするのかな?というのが気になって少しインターネットで調べてみました。すると、面白い(過激な)解釈をしているページがありましたので、軽くご紹介したいと思います。

  • プレゼントをあげた次の日にプレゼントを捨てるだと!?なんて女だ!
  • しかもgive it away?!あげただと?なぜオークションで売らない?面倒くさかったのか?それとも安物だったのか?
  • こんなひどい女を忘れられない??なんてこった・・・
  • Do you recognize me?(僕のこと覚えてる?)とか聞いてるけど、普通覚えてるだろ?俺(このサイトの筆者)は6年前に冷蔵庫を買った時の店員の顔ですら覚えてるぜ?(笑)
  • Maybe next year I’ll give it to someone(来年はきっと他の誰かに愛を捧げるよ)って、来年また同じ過ちを繰り返すつもりか?過去から何も学ばないやつだ・・・

かなり過激で、読んでいて笑ってしまいましたので、ご紹介させていただきました。面白いことを考える人がいるものですね!

まとめ

この曲の歌詞の意味を知って、どんな印象を受けたでしょうか?解釈は人それぞれなので、ぜひ自分なりの解釈を見つけていただければと思いますが、やはり音楽は歌詞をしっかり理解することでもっと楽しめるなぁと思いました。

「洋楽での英語勉強法」で書いた通り、洋楽を歌うことはとても良い英語の勉強にもなりますので、ぜひこの機会にこの曲を歌って楽しみながら英語を勉強していただければと思います。
またこの曲の他にも、マライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」ビング・クロスビーの「ホワイトクリスマス」もぜひ併せてお楽しみください!

 

 

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田淵 隼人

田淵 隼人

英語が話せないバンドマンだったのに、ひょんなことからロサンゼルス語学留学をし、そのままコミカレ→4年制大学を卒業しました。大学卒業後は海外営業、人事採用を経てアメリカ留学専門エージェントの留こみ!を立ち上げ、最高に楽しい留学ができるお手伝いをしてます。UCLA卒、TOEIC975点。愛知出身、ヤクルトファン、ハードロック・メタル好き。

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