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みなさんこんにちは、留学カウンセラーのぶっちです。
この記事を読まれているあなたはきっと、アメリカの大学への進学を検討していて、でも英語力に不安をお持ちなのではないかと思います。
「アメリカ人と一緒に授業を受けるのだから、高い英語力が必要なのは分かるけど、どれくらいの英語力が必要なの?」というのは知りたいところですよね。
この記事では、「実際にはこれくらいの英語力が必要ですよ」というのを、具体例を用いて分かりやすく紹介したいと思います。
Contents
まず、「大学」といってもコミカレと4年制大学では入学基準となる英語力は異なります。コミカレの場合はTOEFLでいうとiBT45点程で入学できる学校が多いのに対し、4年制大学はiBT61点程必要なことが多いようです。
しかしこれはあくまで入学基準であり、入学後授業についていけることを保証する英語力ではありません。
大学入学後は英語力チェックのテストがありますが、iBT45点程の実力では多くのクラスを受講させてもらえず、ESL(留学生向けの英語クラス)をたくさん受講する必要があります。
よく「コミカレは短大と同じだから、通常2年で卒業できるでしょ?」と思われがちですが、多くの留学生が2年で卒業することができない理由がここにあります。つまり、卒業に必要な単位を取得する前に、たくさんのESLクラスを受講する必要があるのです。
私ぶっちの場合、iBT換算では96点位の段階でサンタモニカカレッジに通いましたが、それでもESLのクラスを2つ受講する必要がありました。
留学生にとってESLをまったく取らず、いきなりアメリカ人と同じレベルの授業を受けられる人は少ないようですが、ESLはなるべく少なく終えられるようにした方が良いと思います。
では実際に、どれくらいの英語力が必要なのでしょうか?
試しに、Youtubeで大学授業の様子を見てみましょう。
下の動画はMITの心理学のクラスの最初の授業の様子です。最初の授業ですから、18歳のアメリカ人の大学1年生がまず受ける授業ですね。
MITは世界的にもトップレベルの大学ですが、1年生の基礎のクラスはコミカレでもまったく同じですので、コミカレに行く人もぜひ見てみましょう。
次はリーディングです。
こちらも実際に、大学の教科書を見てみましょう。
大学では必ず数学の授業を履修する必要がありますから、大学で受講する可能性も高い統計学の教科書を載せてみます。
次はライティングです。
私は文系の学部(政治学部国際関係学科)だったからかも知れませんが、大学では書いて書いて書きまくる日々でした。
では、どれくらいのレベルのペーパーを書けば良いかというのをご紹介しますね。
こちらはColby大学という大学のサイトに英語の授業で書かれたサンプルのペーパーがありましたので、そちらをご紹介します。
いや~大変そうですねぇ。。。
ですが、こんな感じのペーパーを、毎学期、各クラス、場合によっては1クラス当たり複数回書いたりします。こんなのばっか書いてた大学時代を思い出すと、今でも胸が苦しくなります(笑)。
最後にスピーキングです。
コミカレではディスカッションをする機会はあまりなく、講義形式の授業がほとんどです。これは4年制大学の1、2年次でもそうですが、3、4年次は以下のようなディスカッションを行うことになります。
ディスカッションは発言の回数、質共に評価対象ですので、「黙ってやり過ごせばよい」では単位を取得できない可能性があります。
いかがでしたでしょうか?難しそうでしたか?それとも何とかなりそうですか?
リスニングとリーディングは1年次の最初の頃に履修するものをご紹介しましたので、実際にはもっともっと難しくなっていきます。
ですから、この動画を見てお手上げであれば、もう少し英語を勉強してから入学した方が良いですね。
逆に「これくらいなら何とかなりそう」と思ったら、大学に出願すると良いと思います。
でも実際のところ、「これなら大丈夫」となるのを待っていては、いつまで経っても大学に入学できなくなってしまいますので、やはりTOEFLの点数を参考に入学時期を決めると良いと思います。
私としては、自分自身の経験からも、できるだけiBT79点以上はあった方が良いのではないかと思いますし、「良い成績を取りたい!」「コミカレから有名大学に編入したい」ということであれば、iBT100点近くあると尚良いと思います。
そこまでの英語力を独学で身に付けたり、日本にいながら身に付けるのはかなり難しいのではないかと思います。もちろん、小さい頃から英語に触れていたとか、高校で国際コースに通っていたとか、そういうことであれば可能かも知れませんけどね。
ですので、一般的には大学入学前には語学学校で勉強した方が良いと思います。私自身の経験からは、語学学校に入らず大学に入るというのは、例えTOEFLの入学条件をクリアしていてもかなり無謀に思えてしまいます。
では、現地で英語の授業を受けた方が良いのであれば、それを語学学校で受けるのか、大学のESLで受けるのかを悩むかも知れませんね。
私としては、語学学校をお勧めしたいと思います。理由としては以下の3つが挙げられます。
大学のESLは、大学の授業ですから当然のことながら成績が付けられます。そして、クラスによってはその成績は大学のGPA(大学で取得する単位の総合の平均成績)や4年制大学に編入する際に使われるGPAとしてカウントされます。
つまり、ESLとは言えどただ単純な英語の勉強として捉えることはできず、良い成績を取ることが求められてしまいます。
英語の授業が学びの機会としてだけではなく、評価の対象となってしまうと「英語力を伸ばしたい」という本来の目的に合わなくなってきてしまったりします。
語学学校の場合は1クラス10~15人であることが多いのに対し、大学のESLのクラスは30~40人くらいになることもあります。先生はどちらも1人ですから、大学のESLの方がどうしても先生の注意は届かなくなってしまいます。
生徒数が多いと間違えた時に間違いを指摘してもらいにくいので、その点は不利だと思います。
大学のESLはリーディングとライティングが重視されます。どちらも大学でうまくやっていくには必須のスキルですので、当然と言えば当然でしょう。
でも、かと言ってリスニングやスピーキングが軽視されるべきではありません。特に日本人はスピーキングが苦手な方が多いですから、やはりスピーキングを意識して強化しないと、バランスに欠けた英語力になってしまいます。
スピーキング力をしっかり上げておかないと、大学は卒業しても「実践の場で使えない英語」になってしまいますから、やはり語学学校の方が良いのではないかと思います。
大学留学には相当高い英語力が求められますが、その「程度」もこの記事である程度お分かりいただけたのではないかと思います。
ですから、やはり英語力に余程の自信がない限り、まずはアメリカの語学学校に行くことをお勧めします。期間はもちろんあなたの英語力にもよりますが、半年というのは一つの目安ではないかと思います。英語力が高くなりすぎて困ることは無いですし、足りなければまた語学学校を延長すれば良いですしね。
ぜひ、可能な限りの準備をして大学留学に臨んで欲しいと思います。
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