ロサンゼルス・ベニスビーチの様子
留こみ!はアメリカに精通したスタッフが、現地の生活情報から大学進学まで幅広い留学情報の提供と語学学校選びのお手伝いさせていただいています。
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みなさんこんにちは、アメリカ留学カウンセラーのぶっちです。
留学計画を立てる際、留学する生徒さんとご両親で話し合いをされると思います。生徒さんが学生さんだったり、費用をご両親に払ってもらう場合などは特に話し合いが必要でしょうね。
その話し合いですんなりと留学計画が決まれば良いですが、場合によっては生徒さんと親御さんの意見の違いが浮き彫りになるケースもあります。
今回はあるお母様からご相談のメールをいただきましたので、ご紹介させて頂きます。(個人情報保護のため、内容を一部変えております。)
Contents
初めまして。娘の留学のことで相談です。
今年高校を卒業した18歳の娘は、アメリカが大好きでロサンゼルスに語学留学に行きたいと言っています。
その気持ちは分かるのですが、どうしても「遊びに行くのではないか?」と思ってしまうため、私は田舎のコミカレに行った方が良いのではないかと考えています。
アメリカの大学の奨学金の説明会にも行きましたが、 学力が厳しいのではという部分と金銭面でも不安があります。 もともと娘は料理が好きなので、職業訓練校の様なコミカレもあることを知り、それも良いのではないかと思うのですが、その一方で娘は写真やアートなどの方が合っているのではないかとも思います。
それから、本当は今年フィジーに語学留学に行く予定でしたが、本人の希望でキャンセルしました。フィジーを選んだ理由は金銭面と、物にあふれてない国で何かを感
じて欲しかったからです。 情報がありすぎて迷ってしまっていますので、アドバイスをいただけましたらありがたいです。
メール内容を拝見させていただきますと、「子供がやりたいこと」と「親御さんがやらせたいこと、体験させたいこと」に差があるようですね。
この差がなくなることはきっとないでしょう。万国共通の親と子の食い違いですね。
ある程度の妥協点が見いだせればそれが良いかも知れませんが、今回のケースでは中々それも見つからないようです。
私の意見としてはこの場合、ある程度お嬢さんの意見を通してあげた方が良いのではないかと思います。
なぜなら、実際に留学体験をするのはお嬢さんだからです。
例えば田舎のコミカレに、本人の意に反して入った場合、そこで本当にお嬢さんが頑張ることができるでしょうか?
お嬢さんはアメリカに憧れて、映画やドラマで見るようなアメリカ人に囲まれて英語で会話をする自分を想像していると思います。なりたいのは、そんな自分なんだと思います。
でも、田舎のコミカレに行けばドラマの様な生活は待ち受けていません。
アメリカの田舎は本当に田舎です。場所にもよりますが、有名な大学でも大学の周囲は人間より牛の方が多いような街にあったりします。田舎の大学であれば留学生も少ないでしょうし、日本人もおらず、日本食すら食べられない街かも知れません。
そして大学では勉強漬けです。ただでさえ英語力にハンデがあるのに、勉強の辛さを分かち合える人も中々見つかりません。息抜きをするのに街中に出かけてレストランに行っても、毎度毎度ハンバーガーくらいしか食べるものがないかも知れません。
そんな生活を送っていると、「私はなんでここにいるんだろう?」と思ってしまったり、場合によってはホームシックになってしまうかも知れません。
こうして途中で挫折し、目的を達成できずに帰国する人は本当にいるのです。実際に起こりうる話なのです。
ですから、あまりご両親の希望を押し付けない方が良いのではないかというのが私の意見です。
といっても、子供の好きなようにさせたら、留学先で遊んでくるだけになってしまうのではないかという懸念が残りますね。
これに対しては、私は二つの考えがあります。
まずは子供を信頼するということです。遊ぶと言っても、これまでちゃんと育ててきたお子さんであれば違法なことはしないでしょうし、親にお金を払ってもらっていることも理解した上でやるべきことはきちんとやってくれるでしょう。
「ロサンゼルスに語学留学したい」と自分で言っているくらいですから、英語の勉強もちゃんとするでしょう。英語を勉強しなければ、映画やドラマの様な生活はアメリカではできませんからね。
放っておいてもあの子はなりたい自分になるだろう、と信頼してあげて欲しいなと思います。
もう一つの考え方は、留学先で遊ぶなら遊んでもいいか、と割り切ることです。
「せっかくお金を払っているのに遊んで帰って来るなんて許せない!」と思うかも知れません。でも、きっと良い経験が出来ると思います。家の中でゲームをして遊んでるより、海外で、英語を使って、色んなものを見たり聞いたり体験するのはとても良い経験になるでしょう。
そして、その良い経験から、子供は子供なりに色々なことを感じ、学び取って来ると思います。
遊んでばかりいれば、「TOEIC900点!」とか、「〇〇大学卒業」とか、目に見える輝かしい成果は出ないかも知れません。
でも、色々感じたり学んだりする中で、例えば日本と海外との違いや文化の多様性に気が付いたり、自分自身について見つめ直したり、一生涯の友達を得たりと、何かを得てくると思います。
その「何か」はご両親からは見えにくいかも知れませんが、留学後に「あー楽しかった!」と言うのであれば、お嬢さんは良い経験をし、そこから何かを掴んだのだと思います。
だからまずは、留学後にお嬢さんが「あー楽しかった!」と言えるようなプラン作りを一緒にしてみて欲しいと思います。
私が留学すると言った時、「大学に行くなら学費は支援する、行かないならしない」と両親に言われました。
要するに、アメリカに行きたいならアメリカの大学に行くしか選択肢がなかったわけです。そしてまず語学留学をし、大学に入り、最終的に大学を卒業してきました。
でもそこに、「やらされている感」はありませんでした。自分がやりたいと思えたからやり切れたのです。でもこれも最初にロサンゼルスの語学学校で英語で外国人と話をする楽しさを覚えたからであって、最初から田舎のコミカレに行っていたらまた違った結果になっていたかも知れません。
ご相談者様も、「好き勝手に遊びには行かせられない!」というのであれば、条件を付けてみても良いかも知れませんね。「いついつまでにTOEIC何点とること」とか、「最低でもコミカレに行ける英語力は身に付けること」とか。
その上で、「コミカレに行くかどうかは自分で決めなさい」と。
そして「その条件を満たせなければ、帰国すること」と。
この場合、「ロサンゼルスに語学留学する」というお嬢さんの希望は叶えられますし、語学留学をするのであれば英語も勉強する気があるはずですから、上記の条件を満たすのは特に問題がないはずです。
こんな無理のない条件であれば、お互いに一致出来るかも知れませんね。
「そのまま大学に行きたいなんて言い出したら、それはそれで費用が大変だ」という別の悩みが出てくるかも知れませんが、それはまた別途考えましょう。全額支援できなくても、教育ローンをお嬢様名義で借りるという方法にすれば、その元を取るべく頑張れるかも知れませんしね。
ということで、まずはご本人の意見を聞いてあげましょう。ご両親から見ると「あれが良いのではないか」「これが良いのではないか」と色々意見があると思いますが、最終的には本人が自分に一番合ったものを選んでくると思います。
アメリカのコミカレなら、授業を受けながら専攻を変えるなんてことも出来ます。最初はアートをしていたけれど途中から社会学に切り替えるなんてことも出来てしまいます。
何が自分に合うかは、結局自分が体験してみないと分かりませんから、まずはやりたいことを体験させてあげましょう。
その時にちょっとした条件を付けると、本人の意思と親の希望が同じ方向を向くことが出来て、上手く行くかも知れませんね。
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